政治

政治献金のあり方に関して民主党(野党)が打ち出すべきは、個人献金への税制優遇

小沢氏の代表留任を決めた民主党への逆風が続いている。前回の記事で書いたように、小沢氏の留任というのは最善の選択ではなかったと私は思っているが、小沢氏が代表を辞めるにせよ辞めないにせよ、今回の検察の捜査が暴走と呼ぶべきものだったことは明らか…

検察の暴走が確定した今回の捜査

3月24日、小沢民主党代表の公設第一秘書が政治資金規正法違反の容疑で起訴された。これを受けて、民主党では小沢氏の代表続投が決定され、小沢氏がその旨を発表する記者会見が行なわれた。小沢氏の代表続投については、ここでとりたてて論じるつもりはない…

再び、東京における「比例区は社民党」の意義

今回の表題で言いたいことは、実は既に6か月前に同じ表題で書いたことの繰り返しである。社民党衆議院議員保坂展人氏にお世話になっているブログの書き手は少なくないと思われるが――否、私に言わせれば、保坂議員に対しては全国民がお世話になっていると言…

いわゆる「ダミー団体」の意味

既に書いたように、私自身は本来は企業献金は全面禁止とするのが良いと思っており、そういう性分であるからこの手の話題は決して好きでないのだが、しかし事が事だけに無視しているわけにもいかない。そこで、今回の小沢民主党代表の秘書逮捕の件の関連でい…

漆間官房副長官(事務)の「記憶にない」発言の下手な嘘

はっきり言って、これは下手な嘘である。私に言わせれば、漆間氏はこの嘘によって墓穴を掘ったのであり、正しく追及されれば氏にはもはや辞任以外の道はない。 ところが、追及の仕方がわからない人が少なくないかのようである。まずメディア。漆間があのよう…

世論調査の一つの読み方

小沢民主党代表の秘書逮捕を受けて、先の週末に各報道機関で世論調査が行なわれた。全部を見たわけではないが、傾向はどれも似たり寄ったりではなかろうかと思う。以下、朝日新聞の調査を基に、それをどう読んだらよいかについて少し考えてみたいと思う。 率…

「政治とカネの本当の話」の誤り――なぜ企業献金は全面禁止でなければならないか

田中良紹氏の政治評論は私も比較的よく目にしており、その中には参考になる考えも時々見られる。ただ、このほど「The JOURNAL」というWebサイト上に載った「政治とカネの本当の話(1)」という記事は、どうにもいただけない。この関連で、本ブログで私は企…

泥沼にはまりつつある国策捜査、及び、西松建設側からの政治献金について

昨日づけの記事で批判した政府高官の発言は、今日(3月6日)になって与野党から批判を浴びている。与野党を問わず、国会議員たちも、さすがにこれを看過するまでに堕落してはいなかったというのは、とりあえず安堵させる話ではある。と言ってももちろん、…

検察への圧力――メディアは直ちに「政府高官」の名を明らかにせよ

小沢氏の秘書逮捕との関連で看過できない発言が飛び出したようである。朝日新聞の記事から引用しておく。 西松建設事件 政府高官「自民側は立件できない」 2009年3月5日21時24分 政府高官は5日、西松建設の違法献金事件について、首相官邸で記者団に「自民…

かんぽの宿をめぐるトークライブを聞いて

今日は社民党衆議院議員保坂展人議員が主催するトークライブを聞いた。前半部を聞き、後半部(聴衆との間に質疑応答が行なわれたと思われる)は聞かないで帰ってきたが、改めて怒りやら驚きやら、様々な思いをいだかせられた。 トークライブで話したのは保坂…

小沢民主党代表の秘書の逮捕をめぐって

昨日以来、この逮捕をめぐっていろいろなことが語られている。秘書の逮捕以降、検察側からの情報のリークも着実に行なわれているようである。例えば読売新聞のこの記事。 小沢氏側が西松建設に献金請求書…「企業献金」認識か 特集 西松献金 小沢一郎・民主党…

かんぽの宿疑惑、竹中平蔵のダメさ加減、朝日の「サンデープロジェクト」

私はサンデープロジェクトなる番組はほとんど全く評価していない。正確を期するなら、少し前に「佐藤優テレビ初登場」という時には見たことがあるが、しかし別にわざわざ見るほどのものではなかった。 (佐藤優についてここでごちゃごちゃ言うつもりはないが…

予算案年度内成立――野党議員は直ちに倒閣運動を起こせ

平成21年度予算案が衆院を通過し、年度内成立が確定した。これについては、今のメディアのていたらくを思うと、衆院での予算案審議を延ばしていたらメディアが一斉に野党(特に民主党)バッシングを行なったであろうことが容易に想像できる。最近では旧来の…

どう考えてもおかしい判決をどう論破するか――靖国合祀裁判の大阪地裁判決を批判する

太平洋戦争の戦没者らの遺族9人が、意思に反して靖国神社に親族を祭られ続け、故人をしのぶ権利を侵害されているとして、神社が管理する「祭神簿(さいじんぼ)」などから氏名を消すよう求めた訴訟で、このほど大阪地裁の判決が出された。末尾に記事を引用…

役所の審議会等々で委員を務める人間のレベルの低さ――年金記録改ざん問題の元調査委員長の場合

周知のように、今日本の政治は、のんだくれの中川昭一財務・金融相の辞任劇で大変なことになっている。麻生政権が崩壊過程に入ったのは誰の目にも明らかで、あとはどうやって麻生首相を辞任させるかだが、これについては、私自身は、自民党の衆議院議員が腹…

麻生政権の支持率が最悪の森政権のを下回る勢い――国民による倒閣しかない

どこまで麻生首相は身の程知らずで、どこまで厚顔無恥なのか。既に各種世論調査で支持率は下げ止まらず、10%前半にまで達しており、中には1ケタになったものもある(日本テレビ調査)。これらすべての世論調査が極めて正確だとまでは言わないが、どう見て…

日本国民よ、刮目して今の政治のていたらくを見よ

遅ればせながらだが、ここへ来て湯浅誠氏の『反貧困』(岩波新書)と民主党衆議院議員、長妻昭氏の『闘う政治 手綱を握って馬に乗れ』(講談社)を読んだ。どちらも蒼惶の間の読書なので、ここでその内容を要約することはできないが、しかしどちらも、読めば…

完敗の朝日新聞は自らの誤りを認めよ――かんぽの宿問題をめぐって

かんぽの宿のオリックスへの譲渡という問題をめぐっては、本ブログでも既に過去記事(2009年1月18日づけ)でとりあげてきたところであり、その中で特に朝日新聞の社説を批判した。 すると、既に数日前になるが(1月31日)、また社説がこの問題をとりあげた…

公務員制度改革――今ごろ大騒ぎすることのおかしさ

「政府 公務員改革工程表を決定」というニュースが3日夜のNHKニュースで報じられ、国会審議の様子の映像すら繰り返し映し出されていた。「すら」とあえて言うのは、その審議が与党委員の質問に対して政府が答弁するというものだったからである。言うまで…

第二次補正予算案の採決をめぐって――両院協議会をどう考えるべきか

定額給付金を盛り込んだ第二次補正予算案が成立した、否、成立してしまった。予算について衆議院と参議院の議決が異なったため、衆議院の議決が国会の議決となったというわけである。天下の愚策との評判が高い定額給付金については、既にいろいろなところで…

被害者参加の刑事裁判の誤り

このような表題を書くといろいろな誤解を招くかもしれない。批判はもちろん受けるつもりだが、批判者には、批判する前にまずは一度当方の言い分を最後まで読むことを予めお願いしておきたい。 今回の記事を書くつもりになったのは、被害者参加裁判の様子を報…

朝日新聞の歪んだ政治理解――「かんぽの宿」のオリックスへの売却をめぐって(追記あり)

私は新聞記事を引用する際には基本的に朝日新聞からすることにしている。長年同紙を読みつけてきたからであり、読売・産経などの御用新聞とは異なり、日本の新聞の中ではまだしもましだと思っているからだが、しかし時々、特に最近ははっきりと、これはおか…

どうしてこれほどまでにろくでもない政治家ばかりいるのか?――自民党

日本の政治では、政治家は昨日言ったことを明くる日には撤回してもおとがめなしだとでも言うのだろうか。とんでもない。他の誰よりも政治家の場合にこそ、その言動の首尾一貫性と説明責任とが問われるのである。 言うまでもなく、この坂本とかいうアホ総務政…

民主党の極めてまっとうな政権批判

民主党の小沢代表が年頭に行なった記者会見の記事(朝日新聞)を見たが、実にまっとうな政権批判だと言える。引用しておくと、 給付金2兆円、もっと有効な使い方ある 会見で小沢代表 2009年1月4日20時0分 民主党は4日の幹部会で、08年度第2次補正予算案…

改めて、来たるべき政権交代の形はどういうものであるべきか

経済関係で私がよく見るものの一つに、元日銀金融研究所所長の鈴木淑夫氏のサイトがあるが、そこでの情報によると、最近YouTubeに鈴木氏と、民主党のご意見番的な学者である五十嵐敬喜氏との対談がupされたようである。このリンクから見るとわかりやすいだろ…

中国の空母建造には抗議をすべき

中国が国産空母を建造するという話は数日前からニュースになっていたが、どうやらそれが本格的に着手ということになるようである。末尾に朝日新聞の記事を掲げておくことにする。私は、軍事問題については全くの素人だが、しかしこのニュースについては一言…

再度言う、アメリカの新政権誕生に合わせて日本も新政権を

同じことを繰り返し書くのはいかにも芸がないが、しかし事は芸の問題ではないので、改めて書いておきたい。アメリカの新政権誕生に合わせて日本も新政権を樹立することが極めて重要である。首相の麻生太郎が魯鈍であり首相としての適格性をあまりにも欠いて…

自民党の救い難い鈍感さ――「雇用関連政策の司令塔」、何と初会合

表題の件を伝える朝日新聞の記事を見て自分の目を疑ったのは私だけだろうか。引用しておくと、 自民・生活防衛緊急対策本部が初会合 2008年12月24日23時30分 自民党は24日、雇用関連政策の司令塔となる「生活防衛緊急対策本部」の初会合を開いた。本部長の…

麻生政権のでたらめを許すな――金融機能強化法案をめぐって

先日「麻生政権はもうダメ。民主党は自民党に手を突っ込んででも解散を促すべき」という題で書いたが、今朝の朝日新聞を見ると、既にそれに類する動きは政治家の間で進行中だとのこと。自民党の議員から17人以上離反者が出れば、与党の議席数が全体の3分の…

麻生政権はもうダメ。民主党は自民党に手を突っ込んででも解散を促すべき

5日(金)の予算委員会の様子をビデオで見たが(リンクは民主党の質疑開始のところにつけた)、ほとほと麻生首相はどうしようもないと思わせられた。今の経済情勢(特に雇用情勢)がどれほど危機的かということを全く理解していない。政治の無策ゆえに、こ…