2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ「ナショナリズム」に対して警戒的でなければならないか

ビデオニュース・ドットコムの<マル激トーク・オン・ディマンド>(第287回)の中で、宮台氏がまたもや、民主党はナショナリズムを自らの主張の中で掲げるべきだと主張していた。つまり、9月24日の日録で書いたように、日本の政治家はナショナリストでなけ…

メディア不信の根拠

インターネット上ではかねてから既存メディアに対する不信が声高に言われているように思われる。私自身はそういう立場に必ずしも与するわけではない。情報を見る場が紙面上からインターネット上に変わっても、信頼に値する(少なくとも、信頼に値するととり…

日本の政治を見る基本的な視座、及び安倍新政権について

政権が代わったのを期に、日本の政治を見る場合の私自身の基本的な見方を記しておきたい。まず、日本の政治に今何よりも必要なのは、政権を担う政党が交代すること、すなわち政権交代である。日本における民主政治の可能性を見極めるためという理由だけでも…

飲酒運転追放キャンペーンよりも必要なこと

昨日(9月25日)の「クローズアップ現代」では飲酒運転をどう防止するかに関する番組が報じられていた。飲酒運転追放、もちろん結構なことである。しかし、それ以上に根本的に重要なことが教えられる必要があると、私はつねづね思っている。それは、自動車…

安倍政権をどう見るか、靖国問題、他

と題してはいるが、別に安倍氏の考え自体に興味をもっているわけでは全くない。安倍氏自身がカラッポな、無内容な政治家(政治屋)であることはもとより明らかであり、仮に安倍氏が首相になったとしても一日も早く辞めてもらうことが日本のために良いことは…

麻原彰晃の死刑確定の報に接して

既に数日前に報じられたニュースだが、問題の重大性に鑑みて、思うところを記しておきたい。問題とは、本当に麻原彰晃を死刑にしてよいのかどうか、ということである。(以下、麻原彰晃を本名(松本智津夫)で呼ぶべきかどうか、迷わないわけではないが、後…

ビラ配りをどう扱うべきか――知恵の問題

先日、ビラ配りを行なった人が住居不法侵入罪に問われて逮捕された件で、地裁判決があった。リンクの記事 http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/news/20060914ddm004070036000c.html は、その判決をめぐる或る新聞記者の感想を載せたものだが、まず…

日本は核武装せずに自国の防衛を行なうことを世界に宣言すべき

私は軍事には全くの素人であり、そのような観点から日本の防衛について語るべき何事ももっているわけではない。しかし、今日本では、我々日本人がどれほど自覚しまた注視しているか否かにかかわりなく、米軍再編との関連で自衛隊の米軍への統合度がますます…

著作権延長の動きに関する記事

朝日新聞9月12日朝刊の文化欄の記事「著作権のふしぎ 上」は、残念ながらasahi.com上では見られないようだが、著作権延長の問題は以前から気になっている問題なので、この機会に少し書いておきたい。 著作権の保護は無論必要である。しかし、保護期間を「著…

自民党総裁選報道へのけじめは?

今年2006年で最大の政治イベントとなるだろうと、年初から騒がれ続けた自民党総裁選がついに告示され、三人のさえない候補者が出揃った。 これをとりあげる各紙の社説もまたさえない。 朝日新聞「総裁選告示 独走を生んだもの」http://www.asahi.com/paper/e…

「ネット時代のジャーナリズム」をめぐるシンポジウムを見ての感想

ビデオニュース・ドットコムで無料放映中のシンポジウム 「いま マスコミに問われているもの−ネット時代のジャーナリズムとは?−」 http://www.videonews.com/press-club/0607/000861.php を見て(見たのはとりあえず第2・3部のみ)思ったことを、いくつか…

きわめて危険な安倍政権

次期首相に担がれるであろう安倍晋三は、前任者の小泉と同様で、考える頭というものを持ち合わせているようにはおよそ見えない。小泉は安倍をこの1年間官房長官のポストに置き、勉強を余儀なくさせるという配慮をしてみせたが、しかし50すぎになっても中身…

「劇場型政治」へのマスコミの責任

別にマスメディア批判に特化したいわけではないが、昨年の今頃は総選挙の最終盤戦の時期であり、小泉政権は争点を郵政民営化一本に絞り、反対派を除名して「刺客」を送るなどし、これをマスメディアは一幕物の劇よろしく、面白おかしく伝えていた。国民の民…

朝日新聞根本編集委員の見識を疑う

9月5日づけ「政態拝見」の中で、著者の根本編集委員が次のように書いているのを見て、我が目を疑った。 (以下引用) 著書『美しい国へ』では戦中の特攻隊に触れて、こう書く。 「自分のいのちは大切なものである。しかし、ときにはそれをなげうっても守る…