利用者無視の一方的な不利益変更には抗議するべき――バス共通カードの廃止


 迂闊ながら私は今ごろになって「バス共通カード」の廃止を知った。このページから見られるいろいろなバス会社のWebサイトによると、早いところでは既に11月20日ごろにこのことが発表されていたらしい。例えば東急バスの場合ではこのページで発表が見られる。


 それにしても、利用者を無視したこのような変更は実に腹立たしい限りである。これに関して、例えば東急バスでは「バス利用特典サービス(バス特)」なるものを実施しており、バス共通カードのサービス終了に伴いこの「バス特」のサービスを拡大することで埋め合わせを図るかのごとき姿勢をとっている(これに関する発表はこちら)。


 しかしこの「バス特」とやらが全くインチキなサービスであることは明らかである。なぜなら、当該ページの下のほうに小さく書いてあるが、「ご利用累計額が10000円分を超えた場合、または、翌月になった場合は、新たに0円からの累計となります」とあるからである。つまり、「バス特」とやらのポイントは1か月間しか続かないのだ。これは明らかにサービス低下、しかも大幅な低下である。


 当然ながら、私は既に抗議のメールないし意見を各バス会社に送った。自分がやったから言うわけではないが、こういう勝手な不利益変更に対しては、個々人が抗議の声を上げるべきである。それをせずにただ文句をつぶやいているだけでは、この社会は良くならない。他でもなく我々自身が、社会を形作りつつ生きている結果として、今の社会はかくあるわけなのだから。