社会

利用者無視の一方的な不利益変更には抗議するべき――バス共通カードの廃止

迂闊ながら私は今ごろになって「バス共通カード」の廃止を知った。このページから見られるいろいろなバス会社のWebサイトによると、早いところでは既に11月20日ごろにこのことが発表されていたらしい。例えば東急バスの場合ではこのページで発表が見られる。…

資源枯渇に対処するための社会制度について、一つの考え方――耐用年数価格

まず朝日新聞の記事の引用から始めることにする。 「世界の大油田、生産ピーク過ぎた」IEA研究者が警告 2009年8月3日23時18分 【ヒューストン(米テキサス州)=勝田敏彦】国際エネルギー機関(IEA、本部・パリ)の研究者が「世界の大油田の原油生産は…

臓器移植法A案の可決を断然批判する

まさにどさくさにまぎれて、という感じだが、臓器移植法の採決が行なわれ、最も悪いA案が可決され成立してしまった。 どの議員がどの案に賛成・反対したかはこのページ(非常に探しにくいが)から見ることができ、また新聞でも報道されているのでわかること…

取り調べの全面可視化――警察・検察は市民の良識を信頼して踏み出すべき

毎日新聞の特集記事(末尾に引用する)に触発されて書いているわけだが、結論は表題に書いたとおりである。警察・検察は全面可視化へと踏み出すべきである。 警察・検察が全面可視化に対して消極的な理由として、記事では次のようなことが言われている。 複…

臓器移植法案、衆院で可決――拙速な採決を断然批判する

既に数日前の出来事だが、本ブログでも何度か取り上げた重大問題ゆえ、一言だけ書いておきたい。今回、大変残念なことに(と言っておきたい)、脳死臓器移植を大いに促進しようといういわゆるA案、すなわち「脳死を人の死とする」法案が衆議院で可決された…

警察・検察は無謬でない――だからこそ求められる説明責任

既に周知に属することだろうが、冤罪事件で無実の受刑者が釈放されることが決まったようなので、ここに記して記憶にとどめることにする。まずは朝日新聞の記事の引用から。 足利事件・菅家受刑者釈放へ 検察、再鑑定受け入れ方針 2009年6月4日10時33分 (写…

儲けることは無条件に良いことなのか

民主党の代表選は鳩山由紀夫氏を選出して終わり、新たな執行部が、小沢氏を選挙担当の代表代行とし、野田氏を幹事長代理にし、その他代表室長が交代したほかは、従前と同様の体制を維持するという形でまとまった。一々コメントをするつもりはないが、ともあ…

臓器移植問題に関して

或るところで聞いた情報を備忘的に記すにすぎないが、長野日報において次のようなニュースが少し前に報道されていたらしい。まず引用しておく。 社会 : 乳児の拡張型心筋症 複数症例で心不全改善・県立こども病院 更新:2009-4-4 6:00 県立こども病院(安曇野…

今の官僚制度がダメな理由――国家公務員のボーナス支給の報道――

まず朝日新聞の記事の引用から始めることにする。 国家公務員の夏ボーナス「0.2カ月減」 人事院が勧告 2009年5月1日22時24分 人事院は1日、6月に支給される国家公務員の夏のボーナス(期末・勤勉手当)について、一般職で0.2カ月分引き下げるよう内…

検察の暴走が確定した今回の捜査

3月24日、小沢民主党代表の公設第一秘書が政治資金規正法違反の容疑で起訴された。これを受けて、民主党では小沢氏の代表続投が決定され、小沢氏がその旨を発表する記者会見が行なわれた。小沢氏の代表続投については、ここでとりたてて論じるつもりはない…

どう考えてもおかしい判決をどう論破するか――靖国合祀裁判の大阪地裁判決を批判する

太平洋戦争の戦没者らの遺族9人が、意思に反して靖国神社に親族を祭られ続け、故人をしのぶ権利を侵害されているとして、神社が管理する「祭神簿(さいじんぼ)」などから氏名を消すよう求めた訴訟で、このほど大阪地裁の判決が出された。末尾に記事を引用…

格差社会の本当の問題

今回の記事はどちらかと言えばむしろ備忘的なものであり、末尾に引用する新聞記事を記憶にとどめるのが狙いである。その新聞記事とは、「テレビ界、下請けいじめ是正へ 番組買いたたき禁止など」というものである。 以前に本ブログでは「「ワーキングプア」…

「研究目的の受精卵作製を容認」は倫理的に見てどう考えてもおかしい

扱いの小さな記事だが、その意味するところの重大性に鑑み、ここでとりあげ批判を加えておきたい。朝日新聞の記事からの引用である。 研究目的の受精卵作製を容認 国の専門委 2009年1月26日21時54分 これまで、研究目的では原則として認められていなかった実…

被害者参加の刑事裁判の誤り

このような表題を書くといろいろな誤解を招くかもしれない。批判はもちろん受けるつもりだが、批判者には、批判する前にまずは一度当方の言い分を最後まで読むことを予めお願いしておきたい。 今回の記事を書くつもりになったのは、被害者参加裁判の様子を報…

当然なされるべき、極めてもっともな要求を掲げた訴訟

と表題に書いたが、しかしながら極めて画期的な訴訟でもある。まずは朝日新聞の記事を引用しておく。 「8年半働いた 私は正社員」 派遣男性が三菱重工提訴 2009年1月13日21時0分 兵庫県高砂市の三菱重工業高砂製作所で約8年半働く派遣社員の圓山(まるやま…

現下の大不況を乗り切るにはワークシェアリング――まずは公的部門から

経済について書く場合、本ブログの書き出しはいつも同様である。すなわち、私は経済に関するド素人だと言ってよいが、しかしそのド素人であっても、書きたいこと、書かなければならないと思うこともあるのである。 先日の記事で、政府が出した遅すぎ、ピント…

ひどいのは麻生首相だけではない――「財界総理」は即刻退陣せよ(追記あり)

今では経団連会長を「財界総理」とは呼ばないようなので、今回の記事の見出しはやや不適切かもしれないが、あえて、政治の総理大臣と「経済界の総理」の両方がろくでもない輩であることを強調するために、こういう見出しとした次第である。 とにかく、言うま…

望まれるのは、テロリストに対する厳罰と、政策的失敗に対する公務員の責任の明確化

元厚生省幹部官僚に対する凶行事件が続けて2件起きた。記事は末尾に引用しておくが、同一犯の可能性もあるのだろうか、警察は二つの事件の関連について調べているという。そもそも、官僚の住所の名簿などというものがどこで手に入るのか知らないので、関係…

トヨタ奥田氏の極めて嘘くさい厚労省擁護

表題の話は、朝日新聞の記事に出ていたものだが、見過ごしにできないと思われるので、まず引用から始めたい。 トヨタ奥田氏「厚労省たたきは異常。マスコミに報復も」 2008年11月12日21時7分 トヨタ自動車の奥田碩相談役は12日、首相官邸で開かれた「厚生…

今の政府に農政は任せられない

数日前に赤旗に出た記事だが、これは全国民が知るべき重大ニュースである。 「事故米 「極力主食用に」-農水省が通知していた-売却方法も定める-紙議員入手」 残留農薬やカビなどが混入した(輸入)汚染米転売問題で、農水省が「事故米穀」(汚染米)を「主…

社会をましにするために我々にできることとは――すかいらーくをめぐる報道に接して

[社会]と題する記事を書くことが最近増えてきた。政治がどうしようもないていたらくであることもあるが(言うまでもなく、その原因の大半は政府・与党のどうしようもなさに求められる)、それだけでなく、社会の問題がいろいろな形で噴き出しているように…

日本人よ、よく考えよ――なぜこのビラ配りがいけないのか?

またもやこういう事件が起こっている。嘆かわしい限りである。朝日新聞の記事を引用することにする。 集合ポストへ議会報告投函 共産市議に住居侵入容疑 2008年7月3日3時0分 東京都国分寺市の共産党市議が、同党市議団発行の「市議会報告」を市内にあるマン…

秋葉原の凶行事件に関する論評について

ここで記しておきたいのは、表題で言及した事件について「若者文化やネット事情に詳しい批評家の東浩紀氏をゲストに迎えて」行なわれた第376回マル激トーク・オン・ディマンドで語られていたことへの感想だが、まず私は東浩紀氏なる人物をほとんど全く知らな…

明らかに日本社会は極めておかしい――10年連続で自殺者が3万人超

こういう見出しは人目を惹くかもしれないが、しかし同時に反感を買うものでもあるだろう。誰もが思うが、誰も考えようとしない(或いは考えたくない)問題、それが今の日本社会のありようという問題或いは問題状況なのではなかろうか。末尾に、見出しに書い…

また処刑を行なった殺人マシン鳩山邦夫

もはやこの法務大臣改め殺人マシンに付ける薬はない。一刻も早く辞めてほしい。こういう奴が法相を続けているなどとは、全く世界の物笑いでしかないのだが、そのような現実を理解できない福田首相も、ついでにさっさと辞めてもらいたいものである。 本ブログ…

秋葉原での凶行事件について――参考になる見方

リンクを掲げるのみだが、民主党の参議院議員桜井充氏が事件について書いている。リンクはこちら。大変参考になる見方だと思うので、紹介しておきたい。

秋葉原での凶行事件から考えるべきこと

まずは朝日新聞の記事へのリンクを掲げておくが、言うまでもなく、非道極まる犯罪であり、犯人は厳正に裁かれるべきだろう。 当然ながら、今後考えるべきは、このような事件が起きないようにするにはどうしたらよいか、ということだろう。これに関して思うの…

日本社会のためにならないマクドナルド

「マクドナルド、残業代払って店長手当て打ち切り」という記事(本文を末尾に引用しておくことにする)が今朝の朝日新聞に載っていた。実にけしからぬ話であり、そういうことを言う社長はどういう面をしているのかと思ったら、上記記事にちゃんと写真が載っ…

どう考えても大悪政、政治の暴走――暫定税率復活の再議決

どう考えても大悪政、政治の暴走。暫定税率の復活を一言で評するならば、これに尽きると言ってよい。(朝日新聞の記事を末尾に引用しておく。) メディアでの報道が指摘していないのはどうにも理解できないが(言うまでもなく、メディアが権力批判の本分を忘…

殺人マシンとしての鳩山法相

表題の問題については、改めて何か言うまでもないかもしれない。ともあれまずは、朝日新聞の記事の引用から。 4人死刑執行 鳩山法相のもと10人目「今後も粛々」 2008年04月10日13時25分 法務省は10日、同日午前に4人の死刑を執行したと発表した。鳩山…