2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

この10月は政治の季節

冒頭に、日本政府はミャンマーに対する援助を即時停止すべきであることを今一度主張しておきたい。言うまでもないが、拉致問題に対してきちんと対応しようという意志を政府が少しでも持っているのなら、それと同じことがこの問題についても言える。ミャンマ…

ミャンマー当局によって殺された日本人ジャーナリスト

ここ数日ミャンマーの情勢が緊迫しており、政府が軍隊を動かして僧侶たちなどの弾圧に乗り出している。その中で、日本人ジャーナリストの長井健司氏が兵士の銃撃によって殺害された。 まずはその殺害の瞬間を記録したビデオへのリンクを2つ掲げておく。 <S…

深浦、王位をもぎとる――そして羽生の強さ

つい今しがた終わった王位戦第7局は、終盤戦が実に見事な戦いだった(「名局」という言葉は観戦記や感想などで安売りされすぎているので、ここではあえて使わないが)。対局をWeb中継した北海道新聞のこの記事にあるように、106手目△6九銀不成でなく△7六…

人間としての感覚を疑わせる、死刑制度をめぐる鳩山法相の暴言

福田内閣はろくでもないものを引きずってスタートしたと言えそうである。まず記事(日本経済新聞)の引用から始める。 <鳩山法相「署名なしで死刑執行を」> 鳩山邦夫法相は25日の閣議後の記者会見で、死刑執行の現制度について「法相が絡まなくても、自動…

アメリカの狭量さの証し――米コロンビア大学でのイラン大統領の「歓待」の仕方

イランが反イスラエルの立場を取っていることは明白であり、そのイランが核利用を進めつつあることは、将来イランが核兵器を開発してイスラエルに対して使用することにつながるのではないか――イランの核利用(或いは核開発)に対する欧米の批判はこういうと…

国民に嘘をつく政府――テロ特措法関連――

開店休業状態の国会が近く再開するのを前に、出るべきものが出てきたといった感じである。2つの記事の引用から始めることにする。 <米艦への給油量訂正、イラク流用の可能性 防衛省> 2007年09月22日10時20分 インド洋で活動する海上自衛隊の補給艦が03…

イラク問題を解決させるための方法

(本ブログで[政治]というジャンルに分類するのは基本的に国内政治に関する記事のみだが、イラク問題は、テロ特措法との関連などから見ても、単なる国際社会の問題だとは言えない、国内政治にも大いにかかわる問題だと言える。あえて今回の記事を[政治]関連…

劇場型政治を根絶させるためにはどうしたらよいか

自民党の総裁選の記事が新聞やテレビのニュースに踊るようになってきた。実に馬鹿馬鹿しく、嘆かわしいことである。なぜかと言えば、私には全く無関係な話だからである。いったい、総裁候補とやらの街頭での演説に耳を傾ける人のうちのどれほどが、実際総裁…

自民党政権の限界

15日から始まる自民党総裁選では麻生氏と福田氏の一騎打ちとなることが決まった。新聞などでは福田氏有利が伝えられるが、推薦人名簿 (朝日新聞のこの記事から転載) を見た限りでは、福田氏と麻生氏の両方へ推薦人を出している派閥がかなりある。どちらが…

福田首相? ――日本は民主主義国家なのか?

福田首相実現の勢い、だそうである。記事はこちら。備忘のため一部引用しておくと 自民党総裁選が14日告示され、元官房長官の福田康夫氏と幹事長の麻生太郎氏が立候補を正式表明した。安倍政権に批判的だった勢力に加え、津島派、伊吹派なども新たに福田氏…

安倍辞任――「職を賭する」=「職を辞する」?

昨日立花隆氏のコラムを評価する旨記事に書いたところ、当のご本尊は「政界を大混乱に巻き込んだ安倍首相電撃辞任の真相」という記事を発表して、あらぬ方向へと走り去ってしまった。まあ、それはそれでよいだろう。誰の見方が正しかったかは、そのうちに明…

安倍辞任――立花隆氏のコラムの正しさ

安倍辞任をめぐって、及び後継自民党総裁選びをめぐっては今メディアがかまびすしく報道しているので、ここでそれらの追っかけをやる意味はないだろうと思う。注目すべき記事を強いて挙げるなら、安倍が検査入院したことを報じた「安倍首相:辞任表明から一…

辞め方によって自らの不適格性を証明する安倍首相

「それにつけても安倍は早く辞めろ」と先日(正確には昨日)書いたところ、本当に安倍が辞めることになった。驚き桃の木山椒の木である。 (毎日新聞のこの記事に添えられていた写真(今ではこの記事に添えられている)。撮影は藤井太郎氏) asahi.comの記事…

臨時国会開幕――とにかく安倍は一日も早く辞めろ

臨時国会が開会した。それにつけても安倍は早く辞めろ、である。 所信表明演説はこちらで見ることができるが、もちろんこんなもの、全く支離滅裂である。民意を無視して首相の座に居座る奴が、辞任する以外にどうやって「国民の皆様に対する責任」を果たせる…

理性の防波堤としての司法と、ポピュリスト弁護士

例によって、まず記事の引用から始める。 光・母子殺害、TV発言波紋 弁護団と橋下弁護士対決へ 2007年09月06日13時30分 山口県光市で99年に起きた母子殺害事件の差し戻し控訴審で、元少年(26)の死刑回避を訴える弁護団側と、テレビで弁護団の懲戒処…

第32期囲碁名人戦の素人予想−−ぶっちぎりで挑戦者の勝ちか

言うまでもなく、本ブログの予想に何の権威もあろうはずもない。現在9月6日で、まだ第1局の1日目途中だが、これまでの打ち手を見た限りでは、明らかに挑戦者の踏み込みの方が優っている。手順はこちらで見ることができるが、右辺の石を捨てる代わりに黒4…

日朝協議に見るまやかし

例によって、まず記事の引用から始めることにする。 「過去の清算」対応表明 日朝協議 2007年09月06日03時05分 ウランバートルで5日始まった6者協議の日朝国交正常化作業部会で、日本側は北朝鮮が強く求める「過去の清算」について誠実に対応する意思を表…

著作権保護期間の延長をめぐる議論

以下、まずこの記事から引用する。 著作権保護期間の延長を巡る本格的な議論が開始、文化審議会小委 文化庁の文化審議会著作権分科会は3日、「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」の第7回会合を開催した。これまでの会合では、関係者ヒアリングや…

自民党出身の大臣に問題が絶えないのはなぜか

遠藤武彦農水相が辞任するという。どうぞご勝手に、馬鹿馬鹿しい、という一言に尽きるが、しかしそれにしても、自民党出身の大臣に問題が絶えないのはなぜかと、改めて思わざるをえない。そしてこの問いに対して、全くの想像にすぎないが、一つのありうべき…

本当に問題が絶えない自民党出身の大臣

当然ながら、遠藤農水相は辞任するべき、或いは更迭されるべきである。言うまでもなく、今回の一件は、ばんそうこう坊ちゃん大臣(面白がってではなく、怒りを込めてこう書いているのである)のケースより遥かに悪質である。共済掛け金を不正に受け取った、…