2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

やはり極めて危険な安倍政権

日本の政治が風雲急を告げている中で、昨日は外国の話などにうつつを抜かしてしまったが、今の国会での問題法案の審議状況に接して、改めて安倍政権の危険さを思わずにはいられない。 もちろん私ごときにさしたる情報源などあるはずもないが、例えば共謀罪創…

南米版EUへの動き?

<南米12カ国の相互観光、パスポート不要に>http://www.asahi.com/international/update/1128/024.html という記事が目についた。一部引用すると ロイター通信などによると、南米の各国民は、それぞれの国で有効な身分証明書を持っていれば、観光目的の9…

見苦しい政治屋連中

昨年の通常国会で郵政民営化法案に反対して自民党を離党することを余儀なくされ、その後2005年9月の総選挙で無所属で当選した議員12人が自民党への復党を願い出、そのうち平沼赳夫氏を除く11人が復党を認められることになったという。実に馬鹿げた騒ぎであ…

教育基本法改悪の採決を止めるには

このテーマもまた、社民党保坂議員のブログに触発されて掲げることにした。まず、議員におかれては、議論の場を提供することよりむしろ、国会の状況を伝えることに注力していただきたいと願う。国会の状況をすばやく知る手立てが(マスメディアを含めて)他…

「美しい国」というスローガンのどうしようもなさ

「美しい国」について論じると言っても、私は例の安倍の新書などはもちろん読んでいないし、読む必要は認められない。ここで問題にしたいのはあくまで、キャッチフレーズとしての「美しい国」のどうしようもなさである。 まず、政治目標として「美しい国」な…

いじめ問題にいかに対処しないか

こういうタイトルで一つ書いてみようと思い立ったのは、よく見させてもらっている社民党保坂議員の次のブログを見たからである。 <「いじめをなくそう」スローガン禁止(太田総理)について> http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/314e4b783703c8e997f4c964…

選挙で野党が勝つにはどうすればよいか

与党と野党が総力戦で激突した沖縄県知事選は与党候補の勝利に終わった。次の分析によると、 「経済活性化」56%が望む 「基地」の倍 沖縄知事選 http://www.asahi.com/politics/update/1120/002.html 「新しい知事に最も力を入れてほしい点」を質問したと…

 教育基本法改正問題をめぐる数々の不見識(3)加藤紘一氏の考え

まず誤解のないように言っておかなければならないが、私は、自民党の政治家の中で最も優れた見識の持ち主は、ほかでもない加藤紘一氏だと思っている者の一人である。しかし、だからこそ、以下に紹介する、教育問題に関する氏の発言の中に見られる不満足な部…

 教育基本法改正問題をめぐる数々の不見識(2)産経新聞の社説(11月16日づけ)

別名「御用新聞」である産経新聞に見識を求めることなど、そもそも間違っているのかもしれない。しかしともあれ、批判は一応しておかなければならない。以下にまず批判対象を引用しておく。 平成18(2006)年11月16日[木] ■【主張】教育基本法改正 やむをえぬ…

 教育基本法改正問題をめぐる数々の不見識(1)読売新聞の社説(11月16日づけ)

繰り返しになるが、今回の政府改正案の採決強行についてはまず、それが安倍首相自身の主導によるものであることが、くれぐれも銘記されなければならない。民主党江田五月議員の「[http://www.eda-jp.com/satsuki/comment/index.html:title=ショートコメント…

 教育基本法政府改正案に対して反対の声を上げる必要性

与党が採決を強行してしまった今ほど、世論の高まりが求められている時はない。政府改正案がいかに誤っているかということが、あらゆる機会をとらえて論じられる必要がある。 とはいっても、もちろん、一市井人にすぎない私ごときが何か言っても、世に波風の…

 教育基本法審議は百年の計

「教育は国家百年の計」とはよく言われるところである。しかしそれだけではない。教育基本法も、さらには教育基本法審議も、百年の計だと言ってよいのではあるまいか。こういう理念法に関する議論は、後から繰り返し会議録が参照される可能性が大だからであ…

 時代遅れの教育基本法政府改正案

今晩弁護士会館で行なわれた「教育基本法「改正」をとめよう!緊急市民集会」は、識者2人の講演がメインの集会だったが、特に日本大学教授の広田氏の講演が興味深かったので、以下備忘的に書き留めておきたい。 1920年、1940年、・・・、2000年と20年間隔で…

 教育基本法改正の問題に見る、政治家の能力の低下

言うまでもなく、より正確には「現在の政府・与党の能力の低下」と言うべきだろう。 まず見たいのは、1947年に現行教育基本法が成立するに至った時の、国会での審議の様子である。以下、衆議院の教育基本法案委員会での文部大臣の法案提出理由を引用すること…

 教育基本法改正の立法事実は何か?

本ブログでも、しばらくの間、教育基本法改正の問題に極力集中して、議論を行なっていきたいと考えている。そこでまずは、特に国会審議でこれまでに一体何が議論されてきたかを考えてみたい。例えば 「教育基本法改正案、今国会成立強まる 衆院委が来週可決…

 教育基本法−−現行法と政府改正案の比較

教育基本法に関する論議の中で、表題のような話は、もちろん国会では行なわれているのだろうと思う(国会会議録で確認してはいないが)。しかし、私自身はあまり目にしたことがない。或いはインターネット上ではどこかで既に行なわれているのかもしれないが…

 教育基本法改正案の衆院通過という暴挙が近づく

大変憂慮すべき事態である。今の国会勢力分布からすれば、衆院を通過した法案は成立が確実視されることになるから、本当に教育基本法は改正(もちろん、実際には「改悪」だが)されることになりかねない。朝日新聞など、ようやく夕刊紙上で、教育基本法に関…

メディア報道の限界の一例――拉致問題

asahi.comでは時々シンポジウムの内容が掲載され、これが往々にして読み応えがある。紙の新聞でも掲載されているが、数年来インターネット上で見ることに慣れてしまった者としては、インターネットの方が読みやすい。 ここで紹介したいのは 「国際シンポジウ…

 ひ弱な政治家たちのひ弱な核武装論、そしてそれを統制できないひ弱な首相

本ブログでも何度かとりあげてきた世襲議員、中川自民党政調会長のアホな「核武装論議必要」発言をめぐる騒ぎは、「事実上の発言修正」で終わったかのように伝えられている。 「自民・中川政調会長、「核保有議論」発言を事実上修正」 http://www.asahi.com/…

将棋のこと

忌憚なく言えば、第19期竜王戦第2戦は、勝負師としての両者の格の違いが現れた一戦だったと言ってよいだろう。絶対優勢だった渡辺竜王の、要するに「手が震えた」のであり、それが勝ちを逃す結果へとつながった。これを見て、少し前に羽生世代(この場合は…