教育基本法審議は百年の計

 「教育は国家百年の計」とはよく言われるところである。しかしそれだけではない。教育基本法も、さらには教育基本法審議も、百年の計だと言ってよいのではあるまいか。こういう理念法に関する議論は、後から繰り返し会議録が参照される可能性が大だからである。今の国会で、今(11月15日午後5時すぎ)まさに委員会での採決が行なわれようとしているが、これは国会の歴史に汚点を残す暴挙になると言わざるをえない。今日の午前中の公聴会でも、複数の公述人が審議の継続を勧める陳述を行なっていたが、採決はそれを全く無視することにもなる。


 現在、教育基本法特別委員会の審議が再開され、採決のための討論が行なわれている状況である。与党は数頼みで悪法を通すことを始めた。この暴挙を行なった輩に対しては、必ずしかるべき報いが与えられるのでなければならない。


追記
 委員会で、野党欠席のもと与党のみの単独採決が強行された。政府案に反対する人間は、この採決であきらめてはならないだろう。あらゆる手を尽くして反対し、法案を今国会で審議未了とすることはなお可能である。また、識者で教育基本法政府改正案に対して少しでも反対の考えを持つ者は、あらゆる場をとらえて自らの見解を表明することが求められているのではないか。与党が採決を強行してしまった今ほど、世論の高まりが求められている時はないと私は思う。敗北主義は禁物である。