2007-01-01から1年間の記事一覧

首相にあるまじき失言・・・「公約違反というほどのものではない」

言うまでもなく、本ブログは自民党政権にも、そして日替わりメニュー式に首相となった福田首相にも全く期待していないが、だからといって、政府・与党がいい加減なことをやっていることを「やはりその程度か」と言って、あきれて不問に付すというようなつも…

政党ビラ配布事件、有罪判決の異常さ

日本社会はおかしい、どこか狂っていると思わせられることが多い昨今だが、またしても、である。たかが政党(より正確には共産党)のビラを集合住宅に配布したぐらいで人が有罪にされることなどあってよいのだろうか。東京高裁の有罪判決を報じた毎日新聞の…

沖縄戦「集団自決」に関する教科書検定問題――その後の動き

標記の問題に関して、ここへ来て若干の動きがあったようである。すなわち、朝日新聞の記事は次のように伝えている。 沖縄戦集団自決「多様な要因」 教科書問題で審議会 2007年12月07日 沖縄戦の「集団自決」をめぐる高校の教科書検定問題で、教科用図書検定…

前原誠司はすべからく民主党を離党すべし

全くもって前原という輩は話にならない。次の記事を読んで改めてそう思ったのだが、 会期延長せず解散「民主党は困る」 前原副代表 2007年12月05日19時57分 民主党の前原誠司副代表は5日、国会内で講演し、参院で審議中の補給支援特別措置法案について、「…

ポピュリストを支持するべからず

自民党が来たる大阪府知事選の候補として橋下という弁護士を担ぎ出そうとしているらしい。これを伝えている朝日新聞の記事のリンクはこちら(末尾に引用しておく)。 この橋下という弁護士については本ブログでも過去の記事で触れたことがある。一言で言えば…

額賀財務相の証人喚問見送り――国政調査権の使い方をめぐって

防衛省汚職事件との関連で12月3日に参議院財政金融委員会で実施が予定されていた額賀財務相の証人喚問が、中止ということになった。 この中止という決定に至るに当たって重要だったのは、1つは江田参院議長の調停だろう。これについては、議長の立場上「円…

新銀行東京の赤字垂れ流し――責任を負うべきは石原都知事自身である

まず朝日新聞の記事の引用から始める。 「都が出資の新銀行東京、累積赤字936億円に」 都が出資の新銀行東京、累積赤字936億円に 2007年11月30日22時49分 東京都が1000億円を出資してつくった新銀行東京が30日、9月中間決算を発表した。当期赤…

守屋逮捕は第一歩にすぎない

守屋前防衛事務次官が妻とともに収賄の容疑で逮捕された。防衛省をめぐる政官業癒着の構図の全容解明を図るための、これが第一歩にすぎないことは言うまでもない。 言うまでもなく、妻が逮捕されたところが非常に興味深い。両者が別々に取り調べを受け、片方…

日本もオーストラリア並みに――首相を落選させて政権交代を――

既に報じられているところだが、オーストラリアで米国追従のハワード政権が選挙に敗れ、政権交代が起こるらしい。おまけに、当のハワード首相自身が落選したという。これについては、移民に対するハワード氏自身の発言にも問題があったとのことで、単に政権…

今の日本社会のおかしさ

という題で書くといっても、別に明快な分析を持っているわけではない。ただ最近、例えば電車に乗ると、或いは乗ろうとしてホームで待っていると、「当社はテロに対する警戒を強化しております」などといったたぐいの表示をよく見かける。これはいったい何な…

今の棋士に欠けているもの

佐藤康光二冠がここのところ絶不調のようである。今年度の成績を見ると、対局数は全棋士中一番ぐらいに多いのに、勝率が5割を切っている。これは極めておかしな話で、というのも、ふつう対局で勝ち進むからこそ対局数は増えるからであり、したがって、対局…

小沢一郎民主党代表インタビューについて

やや間が空いてしまったが、朝日新聞11月16日づけ朝刊に掲載された「小沢一郎民主党代表インタビュー」について感想を述べておきたい。なお、じきにWeb上から記事が見られなくなるだろうから、末尾に全部を転載しておくことにする。 福田と小沢の会談から持…

「幻の安保政策大転換」?

マル激特別番組「幻の安保政策大転換を惜しむ 小沢辞任騒動を受けて」への感想だが、結論を一言で言えば、はっきり言って宮台氏も神保氏も福田という政治家を買いかぶりすぎている。福田に日本の安全保障政策の大転換ができるわけがないし、だいたい信念から…

民主党、小沢代表留任の見通し

この件については馬鹿馬鹿しくて書く気になれないが、要するに、小沢一郎信者が民主党の政治家の中にも、また支持者の中にもいることが、小沢氏留任という流れを作り出したのだろうと思う。小沢氏は頭を丸めて出直すつもりでやってほしいと思うが、既に何度…

小沢民主党代表辞意表明と政権交代(続)――小沢一郎を理解するということ

小沢一郎という政治家について、私個人の見方は昨日の記事で書いたとおりである。今回の一件について思いめぐらせばめぐらすほど、小沢一郎に対する私自身の評価は下がる一方であり、不愉快の念は強くなるばかりである。 しかし、そのような個人的感情をここ…

小沢民主党代表辞意表明と政権交代

先週から今週にかけて日本の政治は急展開を見せた。言うまでもなく、突如の自民党・民主党の党首会談(10月30日及び11月2日)と、それに続いて小沢民主党代表の辞意表明(11月4日)がそれであり、このような事態に至ったのは、当の党首会談において大連立…

どう考えてもおかしい公務員給与引き上げ

朝日新聞の次の記事についてだが、 国家公務員給与、9年ぶり引き上げ 幹部賞与は据え置き 2007年10月30日13時47分 政府は30日午前の閣議で、幹部を除く国家公務員の07年度の給与を9年ぶりに引き上げる方針を決めた。一般の行政事務に携わる行政職職員…

守屋前防衛事務次官をめぐる疑惑

インターネット上に出ていない記事だが、そこで指摘されているのは、ほとんど黒に近い灰色の疑惑と言ってよい。10月30日朝日新聞朝刊2面のその記事を以下備忘のため引用しておくことにする。 だが、便宜供与を否定した守屋氏の証言は、不自然な点も散見され…

守屋前防衛事務次官は必ず豚箱に入らなければならない

冗談ではない、と言わざるをえない。「年に20〜30回、5年間で100回は超えていたと思う。半分以上は夫婦で行った」という。これだけで既に1000万円を超える金をもらっていたことになるのではないか。そして、既に先日の記事で書いたように、山田洋行…

不祥事の巣窟、防衛省?

題には「?」を付してはいるが、率直に言えば「?」を取ったほうが良いのではないかという思いも強くある。なぜかと言えば、いわゆる「軍事機密」にかかわる省であるため、防衛省をめぐる契約であれ予算執行であれ、金の流れは不透明になりがちだろうと思わ…

なめられている自民党政治家、その「政権担当能力」?

朝日新聞のこの記事についてだが、 海自給油量誤り 大臣答弁前に伝えず 防衛省内に検討会 2007年10月22日14時17分 海上自衛隊の補給艦が03年2月に米補給艦に行った給油に関して、海上幕僚監部が03年当時から給油量が20万ガロンではなく80万ガロンだ…

沖縄戦「集団自決」問題――情報

リンクの紹介のみだが、沖縄戦「集団自決」問題に関してはこちらからいろいろな関連記事を見ることができる。念のため、リンク自体も以下に記しておくことにする。 http://www.okinawatimes.co.jp/spe/syudanjiketsu.html 我々、特に本土の人間は沖縄の人々…

今国会の焦点となる問題について

(1)テロ特措法 これに関しては、ビデオニュース・ドットコムの「政策討論クロストーク 第4回(2007年09月27日)日本はインド洋への自衛隊派遣を継続すべきか」において、中谷元氏が言う政府・与党側の言い分を聞いたが、結局どういうことかと言えば、200…

少しも変わっていない自民党政権――テロ特措法問題での居直り――

本ブログでも既にこの記事やこの記事などで指摘しているが、いわゆる対テロ戦争がテロに対する対処の仕方で全く誤っていること、とりわけ対イラク軍事攻撃は、攻撃を行なったアメリカの側にいささかの理もないこと、これは今や全く明白である。この誤りを認…

この10月は政治の季節

冒頭に、日本政府はミャンマーに対する援助を即時停止すべきであることを今一度主張しておきたい。言うまでもないが、拉致問題に対してきちんと対応しようという意志を政府が少しでも持っているのなら、それと同じことがこの問題についても言える。ミャンマ…

ミャンマー当局によって殺された日本人ジャーナリスト

ここ数日ミャンマーの情勢が緊迫しており、政府が軍隊を動かして僧侶たちなどの弾圧に乗り出している。その中で、日本人ジャーナリストの長井健司氏が兵士の銃撃によって殺害された。 まずはその殺害の瞬間を記録したビデオへのリンクを2つ掲げておく。 <S…

深浦、王位をもぎとる――そして羽生の強さ

つい今しがた終わった王位戦第7局は、終盤戦が実に見事な戦いだった(「名局」という言葉は観戦記や感想などで安売りされすぎているので、ここではあえて使わないが)。対局をWeb中継した北海道新聞のこの記事にあるように、106手目△6九銀不成でなく△7六…

人間としての感覚を疑わせる、死刑制度をめぐる鳩山法相の暴言

福田内閣はろくでもないものを引きずってスタートしたと言えそうである。まず記事(日本経済新聞)の引用から始める。 <鳩山法相「署名なしで死刑執行を」> 鳩山邦夫法相は25日の閣議後の記者会見で、死刑執行の現制度について「法相が絡まなくても、自動…

アメリカの狭量さの証し――米コロンビア大学でのイラン大統領の「歓待」の仕方

イランが反イスラエルの立場を取っていることは明白であり、そのイランが核利用を進めつつあることは、将来イランが核兵器を開発してイスラエルに対して使用することにつながるのではないか――イランの核利用(或いは核開発)に対する欧米の批判はこういうと…

国民に嘘をつく政府――テロ特措法関連――

開店休業状態の国会が近く再開するのを前に、出るべきものが出てきたといった感じである。2つの記事の引用から始めることにする。 <米艦への給油量訂正、イラク流用の可能性 防衛省> 2007年09月22日10時20分 インド洋で活動する海上自衛隊の補給艦が03…