政治

民主党幹事長小沢一郎氏秘書の逮捕――明らかに東京地検特捜部のやりすぎ

率直に言って、この手の話題にはあまり付き合いたくない。金がどこからどこへ流れたの、それが何に使われたのといった話をくまなく追いかける趣味は当方にはないからである。 しかし、今回の逮捕劇はどう見てもやりすぎである。もし万が一小沢氏の側に何らか…

民主党政権初の予算――問題も見えてきた

民主党政権初の予算ができあがったという。朝日新聞の記事をまず見ておくことにする。 92.3兆円の政府予算案決定 人を重視、公共事業圧縮 2009年12月25日20時46分 鳩山政権は25日、2010年度政府予算案を閣議で決定した。「コンクリートから人へ」…

藤崎駐米大使は即刻更迭されるべきだ

少し前の話になるが、事の重大さに鑑み、本ブログの記事として載せておくことにする。 有名ブログ「きっこのブログ」にあった記事だが、 「米政府、駐米大使の呼び出しを否定」(世田谷通信) 日本のマスコミ各社は、日本時間の21日、ヒラリー・クリントン…

郵政新社長人事をめぐる、低劣な批判報道

メディアでは、元官僚の日本郵政社長就任が、脱官僚依存を掲げる新政権への疑念とともに語られているが(例えば朝日新聞のこの記事。末尾に引用しておく)、報道の低レベルぶりには全く呆れるほかない。 新政権が脱官僚依存を言うのは、大小様々な政策の大胆…

都知事石原慎太郎の許されざる奢り

都知事石原慎太郎(言うまでもないが、「石原慎太郎都知事」と書かないのは、石原が「新銀行東京」「首都大学東京」などと語順をひっくり返す馬鹿さ加減を皮肉るためである)の言動・行動には一々怒りを覚えるが(これについては本ブログの「記事一覧」中の…

民主党の経済・財政政策への注文

以前、選挙直後に勝手に閣僚名簿を考えたことがあり、その際私は財務大臣として藤井裕久氏を考えていた。財務省のことをよく知っており安定感がある、というぐらいの理由でそう考えたのだが、ただどうも、この方は今の日本の経済状況がどういうところにある…

民主党政権は公約をひたすら実行せよ

前原国交相が八ツ場ダム地元に「理解を得るまでダム建設事業の廃止手続きは進めない」と言ったとのことだが、もし本当なら、民主党が政権交代を目指したのは何のためだったかを疑わせる。 民主党政権の船出に合わせて行なわれた世論調査は、もちろんご祝儀も…

民主党政権はすべての記者会見をオープンにせよ

民主党政権がスタートしたこういう日に民主党の批判をしたくはないが、政権の本質にもかかわることなので、あえて書いておきたい。 「新首相就任会見、雑誌記者の参加認める 内閣記者会」という記事がある。一応引用しておくと、 新首相就任会見、雑誌記者の…

政治家のブログの更新度と政権交代

今回政権交代が実現したのに伴い、これまで与党にいた(つまり、これから野党にいることになる)政治家の発信にも今まで以上に注意する必要があるだろうと思って、そういう種類のブログの情報を集めてみたが、いささか驚かされた。 というのは、これからの野…

鳩山論文への態度に見るアメリカ人の傲慢さ

ふだん引用しない読売新聞からまず記事を引用しておきたい。 民主・鳩山氏「米紙論文、反米ではない」 鳩山代表は31日、党本部で記者団に対し、米国のニューヨーク・タイムズ紙に掲載された鳩山氏の論文が米国内の一部から批判されていることについて、「…

或る議員経験者による今回の総選挙評(追記あり)

備忘のために記すのみだが、元民主党衆議院議員の水島広子氏が今回の総選挙についての感想を述べておられる。考えさせる内容なので、ここに紹介しておく次第。 追記 社民党の福島党首のWebサイトにある「ご意見・ご質問」の欄から以下のコメントを送った。 …

新政権が真っ先に直面する問題――現在の大不況

少し前の記事で書いたとおり、もし民主党が政権をとったとして、その評価は民主党が政権奪取後に速やかにしかるべき行動に移れるかどうかに大きく左右されるだろうと思われる。 それに加えてもう1つ、やはり現在の大不況にどう対処するかということが、待っ…

選挙関連の新聞記事その他

情報を記すのみだが、まず朝日新聞の選挙関連特集記事から。 「09政権選択 地殻変動」 私は数十年朝日新聞を読みつけているので、既に読んだ記事ばかりなのだが、このリンクからまとめ読みをしてみると、日本の政治が変わりつつあることが実感できて極めて面…

世論調査の見方と、民主党のやる気の見極め方

民主党が300議席を超える勢いだとの調査結果を新聞各社が報じている(例えばこちらとこちら)。 ということは、民主党は前回総選挙の自民党並みに勝ちそうだということになるわけだが、私の記憶違いでなければ確か民主党は前回の総選挙で、それ以前の総選挙…

実にふざけた話――なぜ最高裁判所裁判官国民審査の期日前投票はすぐにできないのか?

忘れないうちに書いておくべき話として、表題のことを記しておきたい。諸般の事情から期日前投票をしようと思っており、なるほど投票所入場券は極めて迅速に(私の間違いでなければ確か公示日当日である8月18日のうちに)送られてきた。そして期日前投票も…

ネット解禁を妨害し抵抗している「責任与党」

選挙前に必ず1度は書いておかなければならないと思いながらぐずぐずしていたら、社民党の保坂展人前議員が「ネット解禁を妨害し抵抗している「責任与党」」という題で、私の言いたいことを見事に書いてしまわれた。よってくだんのごとしということである。…

東京における「比例区は社民党」の意義

言うまでもなく、本ブログは来たるべき総選挙での政権交代を心から熱望しており、当然ながら、民主党を始めとする野党に頑張ってもらいたいと思っている。そして実際、選挙区の選挙では、私自身はまず間違いなく民主党の候補に投票することとなるだろう。 但…

臓器移植法A案の可決を断然批判する

まさにどさくさにまぎれて、という感じだが、臓器移植法の採決が行なわれ、最も悪いA案が可決され成立してしまった。 どの議員がどの案に賛成・反対したかはこのページ(非常に探しにくいが)から見ることができ、また新聞でも報道されているのでわかること…

取り調べの全面可視化――警察・検察は市民の良識を信頼して踏み出すべき

毎日新聞の特集記事(末尾に引用する)に触発されて書いているわけだが、結論は表題に書いたとおりである。警察・検察は全面可視化へと踏み出すべきである。 警察・検察が全面可視化に対して消極的な理由として、記事では次のようなことが言われている。 複…

臓器移植法案、衆院で可決――拙速な採決を断然批判する

既に数日前の出来事だが、本ブログでも何度か取り上げた重大問題ゆえ、一言だけ書いておきたい。今回、大変残念なことに(と言っておきたい)、脳死臓器移植を大いに促進しようといういわゆるA案、すなわち「脳死を人の死とする」法案が衆議院で可決された…

やっぱりとことんだめな麻生太郎――筋の通らない、鳩山総務相の事実上更迭

もともと麻生太郎などに何らの期待を持っているわけでもない私だが、しかしこれほどだめな奴だとは思わなかった。今回の鳩山邦夫総務相の更迭はどう考えても筋が通らない。 過去記事で保坂展人議員のトークライブの内容を紹介した際に触れたことだが、日本郵…

警察・検察は無謬でない――だからこそ求められる説明責任

既に周知に属することだろうが、冤罪事件で無実の受刑者が釈放されることが決まったようなので、ここに記して記憶にとどめることにする。まずは朝日新聞の記事の引用から。 足利事件・菅家受刑者釈放へ 検察、再鑑定受け入れ方針 2009年6月4日10時33分 (写…

これではだめだぞ、社民党――保坂展人氏を国会に送り出すために全力を尽くせ

或るところから情報を得たのであえて書いておきたいと思うが、それによると、社民党の都議レベルだろうか、或いは区議・市議のレベルかもしれないが、そのレベルでは、保坂展人氏は「外様」或いは「よそ者」とみなされているらしく、その結果、来たるべき総…

小沢民主党代表の辞任――辞めただけでは党勢回復にはつながらない

突然の辞任となったわけだが、本ブログでは既に以前から、小沢氏は代表を退いたほうが民主党にとっては良いと主張してきた(それほど力を込めてではないが)。但し誤解のないように言っておくと、小沢氏が秘書逮捕の件で法的責任を有すると考えているからで…

やはり高速道路は無料化するに限る

いわゆるゴールデンウィークの連休が終わり、その際高速道路を利用した人々の中には渋滞に巻き込まれた向きも少なくなかったのではなかろうか。私が言うまでもなく、なまじ高速道路に若干の使用料(料金)がかかっているため、高速道路からいったん下りると…

今の官僚制度がダメな理由――国家公務員のボーナス支給の報道――

まず朝日新聞の記事の引用から始めることにする。 国家公務員の夏ボーナス「0.2カ月減」 人事院が勧告 2009年5月1日22時24分 人事院は1日、6月に支給される国家公務員の夏のボーナス(期末・勤勉手当)について、一般職で0.2カ月分引き下げるよう内…

政治に関する雑記――国幹会議(道路整備関連)と裁判員制度――

今日の記事はメモにすぎないが、まず国幹会議について、民主党の馬淵澄夫議員のブログを読んで、書いている議員本人も呆れていたが、私も呆れさせられた。国幹会議の審議の無意味さ・形骸化たるや、国会審議のそれ以上である。この制度を変えるためだけでも…

企業・団体献金禁止のマニフェスト――意気やよし、但し移行期間5年は長すぎる

まず朝日新聞の記事の引用から始めることにする。 企業・団体献金禁止「移行期間5年以内に」 民主方針 2009年4月23日17時35分 民主党は23日の政治改革推進本部の総会で、総選挙のマニフェストに掲げる「企業・団体による政治献金の全面禁止」について、移…

検察の極めて政治的な不作為

小沢民主党代表の秘書の逮捕・起訴以来、日本の政治が検察発の乱気流によって混迷の度を深めていると思うのは私だけだろうか。 同秘書が起訴されて早四週間近くが経つが、初公判の日程といった、起訴の次に当然来るべき動きが何も報じられないのは奇怪極まる…

小沢民主党代表はなぜ自ら世論に打たれようとしないのか

前回の記事から一か月近くが経ってしまったが、幸か不幸か、この間に政治の状況はさして変わっていない。与党は、敵失によって内閣支持率が若干持ち直したとはいえ、依然20%台を低迷しており(対して不支持率は一度も50%を下っていない)、とてもではない…