経済

インフレ目標論というデタラメと、日銀による新規国債引受というまっとうな政策

経済について書く場合、本ブログの書き出しはいつも同様である。すなわち、私は経済に関するド素人だと言ってよいが、しかしそのド素人であっても、書きたいこと、書かなければならないと思うこともあるのである。 11月29日の朝日新聞のオピニオン欄では、「…

民主党の経済・財政政策への注文

以前、選挙直後に勝手に閣僚名簿を考えたことがあり、その際私は財務大臣として藤井裕久氏を考えていた。財務省のことをよく知っており安定感がある、というぐらいの理由でそう考えたのだが、ただどうも、この方は今の日本の経済状況がどういうところにある…

新政権が真っ先に直面する問題――現在の大不況

少し前の記事で書いたとおり、もし民主党が政権をとったとして、その評価は民主党が政権奪取後に速やかにしかるべき行動に移れるかどうかに大きく左右されるだろうと思われる。 それに加えてもう1つ、やはり現在の大不況にどう対処するかということが、待っ…

資源枯渇に対処するための社会制度について、一つの考え方――耐用年数価格

まず朝日新聞の記事の引用から始めることにする。 「世界の大油田、生産ピーク過ぎた」IEA研究者が警告 2009年8月3日23時18分 【ヒューストン(米テキサス州)=勝田敏彦】国際エネルギー機関(IEA、本部・パリ)の研究者が「世界の大油田の原油生産は…

現下の大不況を乗り切るにはワークシェアリング――まずは公的部門から

経済について書く場合、本ブログの書き出しはいつも同様である。すなわち、私は経済に関するド素人だと言ってよいが、しかしそのド素人であっても、書きたいこと、書かなければならないと思うこともあるのである。 先日の記事で、政府が出した遅すぎ、ピント…

遅すぎ、ピントはずれの「生活防衛のための緊急対策」

経済について書く場合、本ブログの書き出しはいつも同様である。すなわち、私は経済に関するド素人だと言ってよいが、しかしそのド素人であっても、書きたいこと、書かなければならないと思うこともあるのである。 今日の夕方、テレビのニュースが変わってお…

ひどいのは麻生首相だけではない――「財界総理」は即刻退陣せよ(追記あり)

今では経団連会長を「財界総理」とは呼ばないようなので、今回の記事の見出しはやや不適切かもしれないが、あえて、政治の総理大臣と「経済界の総理」の両方がろくでもない輩であることを強調するために、こういう見出しとした次第である。 とにかく、言うま…

政府の金は国内の景気対策に使え

経済について書く場合、本ブログの書き出しはいつも同様である。すなわち、私は経済に関するド素人だと言ってよいが、しかしそのド素人であっても、書きたいこと、書かなければならないと思うこともあるのである。 国の恥である麻生太郎首相が、今回のG20金…

BIS規制の廃止という方法

経済について書く場合、本ブログの書き出しはいつも同様である。すなわち、私は経済に関するド素人だと言ってよいが、しかしそのド素人であっても、書きたいこと、書かなければならないと思うこともあるのである。 株価の日経平均とやらが近年にない低水準を…

金融市場には透明なルールに基づく規制の大幅強化が不可欠

経済問題について書き出す場合には、本ブログの書き出しはいつも同じである。すなわち、以下に書くことがたとえ暴論だとしても、それをあえて言わなければならない時もある。 日本時間の土曜日早朝(アメリカでは金曜日午後)、世界が注目する中でG7の会合…

現下の経済情勢に対する日本政府の誤った対応、早まった反応は極めて疑問だ

経済について書く場合には、無駄だとわかっていても一々弁解から始めたくなる。弁解とはすなわち、筆者たる私は経済のド素人であり、以下に書くことはそのようなド素人の単なる暴論でしかない、ということである。しかし、暴論或いは無知な議論だと自覚して…

アメリカの未曾有の金融危機を受けて、どうするべきか

例によって断り書きから始めるが、私は経済学部の範疇に入る学部を出はしたが、市場原理至上主義を掲げ思想的に偏向しているいわゆる近代経済学などは全く学ぶ気にならず、ひたすらそういう授業を避け続け、ほうほうの体で卒業した口である。よって、経済に…

元日銀金融研究所所長の鈴木淑夫氏の話

単なる情報提供だが、少し前に収録された鈴木淑夫氏のインタビューがYouTube上で見られる。日銀総裁選びの話と言い、新銀行東京の話と言い、はたまた今の日本経済をどう見るかという問題と言い(氏の立場は、急激な円高は問題だが円高基調は基本的に歓迎すべ…

新銀行東京をめぐるコラム

本ブログでも何度かにわたって取り上げてきた新銀行東京の問題だが、ついに都議会は存続を決議した。言うまでもなく、穴のあいたバケツに水を入れようという所業であり、成功の見込みなど皆無に等しいが、そのことは、遠からず事実によって明らかとなるだろ…

こういう商品はインチキなのではないか?――或るインクカートリッジの場合

おかしなことをおかしいと言わないでいると、社会がろくでもないことになるのではないか。或るインクカートリッジの使用をめぐって、最近こういうことを思わせられたので、書いておくことにする。 少し前からエプソンのプリンタを使用しているが、ふつう黒の…

自民党政権の構造的問題

何回かにわたって安倍政権の問題をまがりなりにも指摘してきたつもりだが、以下に指摘する問題は、単に安倍政権だけの問題というよりもむしろ、自民党政権の構造的問題と言った方が良いように思われるので、そのように題を改めることとした。 構造的な問題と…

「格差社会」−−問題の正しい立て方

「県民所得、地域格差3年連続拡大 04年度内閣府調査」 平成16年度県民経済計算について 1人当たり県民所得 (書きかけ)

労働の実態を知らなさすぎる、あまりに愚かな安倍首相

評論家の立花隆氏が「メディア ソシオ-ポリティクス」の一番新しい記事(12月27日づけ)で「未熟な安倍内閣が許した危険な官僚暴走の時代」という文章を書いているのは既に周知だろうが、要するに氏はこの記事で「安倍は阿呆だ」と言っているのだと理解して…

安倍政権の成長重視の経済政策の根本的誤り

経済政策や労働政策に関して今後を展望する上で重要な方向性が、ここへ来て次々と打ち出されてきている。以下、目についた記事(下で引用)の見出しを掲げると、 <派遣労働者の直接雇用、政府の義務撤廃を検討 経財会議> <企業優遇鮮明に 政府税調答申、…