政治に関する雑記――国幹会議(道路整備関連)と裁判員制度――


 今日の記事はメモにすぎないが、まず国幹会議について、民主党の馬淵澄夫議員のブログを読んで、書いている議員本人も呆れていたが、私も呆れさせられた。国幹会議の審議の無意味さ・形骸化たるや、国会審議のそれ以上である。この制度を変えるためだけでも、政権交代は不可欠であると思わせられる。


 裁判員制度について書いているのは社民党保坂展人議員である(リンクはこちら)。ここで掲げられている「「裁判員制度」凍結、見直しにむけた「12の論点」」は一々もっともな項目ばかりである。全文は保坂議員のブログで見ていただくとして、ここではその見出しだけを抜粋しておくことにする。


裁判員――国民の権利・義務をめぐって]


1.思想・信条による「辞退」や面接時の「陳述拒否」が認められない
2.守秘義務・虚偽陳述の罰則が重すぎる
3.「無罪」の判断をしても強制的に「量刑評議」に参加を強いられる
4.死刑判決を全員一致ではなく「多数決」で行うこと


[被告人の防御権]


5.裁判員裁判を受けるか否かの「選択権」が被告人にないこと
6.取調べの可視化が実現していないこと
7.公平な裁判のための条件は整っているか


裁判員制度の基本構造]


8.放火・殺人等の「重大事件」が対象となっていること
9.裁判員への説示を公開の法廷で行うことが義務付けられていない
10.部分判決制度は裁判員裁判の対象外にすべき
11.「拙速審理」に対する懸念が払拭されていないこと
12.国民への一方的な宣伝ばかりで説明をしていない



 馬淵議員の怒りももっともであり、保坂議員が伝える裁判員制度の停止の主張ももっともである。なぜ日本は、こういうもっともな感覚が尊重されない社会となっているのだろうかと、今さらながら思わせられることしきりである。