2007-01-01から1年間の記事一覧

イラク問題を解決させるための方法

(本ブログで[政治]というジャンルに分類するのは基本的に国内政治に関する記事のみだが、イラク問題は、テロ特措法との関連などから見ても、単なる国際社会の問題だとは言えない、国内政治にも大いにかかわる問題だと言える。あえて今回の記事を[政治]関連…

劇場型政治を根絶させるためにはどうしたらよいか

自民党の総裁選の記事が新聞やテレビのニュースに踊るようになってきた。実に馬鹿馬鹿しく、嘆かわしいことである。なぜかと言えば、私には全く無関係な話だからである。いったい、総裁候補とやらの街頭での演説に耳を傾ける人のうちのどれほどが、実際総裁…

自民党政権の限界

15日から始まる自民党総裁選では麻生氏と福田氏の一騎打ちとなることが決まった。新聞などでは福田氏有利が伝えられるが、推薦人名簿 (朝日新聞のこの記事から転載) を見た限りでは、福田氏と麻生氏の両方へ推薦人を出している派閥がかなりある。どちらが…

福田首相? ――日本は民主主義国家なのか?

福田首相実現の勢い、だそうである。記事はこちら。備忘のため一部引用しておくと 自民党総裁選が14日告示され、元官房長官の福田康夫氏と幹事長の麻生太郎氏が立候補を正式表明した。安倍政権に批判的だった勢力に加え、津島派、伊吹派なども新たに福田氏…

安倍辞任――「職を賭する」=「職を辞する」?

昨日立花隆氏のコラムを評価する旨記事に書いたところ、当のご本尊は「政界を大混乱に巻き込んだ安倍首相電撃辞任の真相」という記事を発表して、あらぬ方向へと走り去ってしまった。まあ、それはそれでよいだろう。誰の見方が正しかったかは、そのうちに明…

安倍辞任――立花隆氏のコラムの正しさ

安倍辞任をめぐって、及び後継自民党総裁選びをめぐっては今メディアがかまびすしく報道しているので、ここでそれらの追っかけをやる意味はないだろうと思う。注目すべき記事を強いて挙げるなら、安倍が検査入院したことを報じた「安倍首相:辞任表明から一…

辞め方によって自らの不適格性を証明する安倍首相

「それにつけても安倍は早く辞めろ」と先日(正確には昨日)書いたところ、本当に安倍が辞めることになった。驚き桃の木山椒の木である。 (毎日新聞のこの記事に添えられていた写真(今ではこの記事に添えられている)。撮影は藤井太郎氏) asahi.comの記事…

臨時国会開幕――とにかく安倍は一日も早く辞めろ

臨時国会が開会した。それにつけても安倍は早く辞めろ、である。 所信表明演説はこちらで見ることができるが、もちろんこんなもの、全く支離滅裂である。民意を無視して首相の座に居座る奴が、辞任する以外にどうやって「国民の皆様に対する責任」を果たせる…

理性の防波堤としての司法と、ポピュリスト弁護士

例によって、まず記事の引用から始める。 光・母子殺害、TV発言波紋 弁護団と橋下弁護士対決へ 2007年09月06日13時30分 山口県光市で99年に起きた母子殺害事件の差し戻し控訴審で、元少年(26)の死刑回避を訴える弁護団側と、テレビで弁護団の懲戒処…

第32期囲碁名人戦の素人予想−−ぶっちぎりで挑戦者の勝ちか

言うまでもなく、本ブログの予想に何の権威もあろうはずもない。現在9月6日で、まだ第1局の1日目途中だが、これまでの打ち手を見た限りでは、明らかに挑戦者の踏み込みの方が優っている。手順はこちらで見ることができるが、右辺の石を捨てる代わりに黒4…

日朝協議に見るまやかし

例によって、まず記事の引用から始めることにする。 「過去の清算」対応表明 日朝協議 2007年09月06日03時05分 ウランバートルで5日始まった6者協議の日朝国交正常化作業部会で、日本側は北朝鮮が強く求める「過去の清算」について誠実に対応する意思を表…

著作権保護期間の延長をめぐる議論

以下、まずこの記事から引用する。 著作権保護期間の延長を巡る本格的な議論が開始、文化審議会小委 文化庁の文化審議会著作権分科会は3日、「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」の第7回会合を開催した。これまでの会合では、関係者ヒアリングや…

自民党出身の大臣に問題が絶えないのはなぜか

遠藤武彦農水相が辞任するという。どうぞご勝手に、馬鹿馬鹿しい、という一言に尽きるが、しかしそれにしても、自民党出身の大臣に問題が絶えないのはなぜかと、改めて思わざるをえない。そしてこの問いに対して、全くの想像にすぎないが、一つのありうべき…

本当に問題が絶えない自民党出身の大臣

当然ながら、遠藤農水相は辞任するべき、或いは更迭されるべきである。言うまでもなく、今回の一件は、ばんそうこう坊ちゃん大臣(面白がってではなく、怒りを込めてこう書いているのである)のケースより遥かに悪質である。共済掛け金を不正に受け取った、…

民主党の実力派議員、川内博史氏の話

ビデオニュース・ドットコムが流しているいくつかの番組の中で、『永田町コンフィデンシャル』は、率直に言って、私があまり評価しないほうの番組である。司会者に問題があると思うからなのだが、しかしながら例外的にと言うべきか、今回は良かったので、こ…

安倍政権の内閣改造・党役員交替への「期待」

言うまでもないが、「期待」とは、皮肉で言っているのである。例えば朝日新聞のこの記事、毎日新聞のこの記事、読売新聞のこの記事などでいくつか情報が漏れてきているが、それを基に「期待」を記しておくことにする。 まず幹事長には麻生太郎が就任する見込…

ブッシュの暴言、そして安倍の歴史観の軽薄さ

少し前の話題になるが、知的軽量級のブッシュ米大統領が戦前の日本を昨今のテロリストと同列になぞらえる演説を行なった。全文(英語)はこちらで見ることができる(これに関しては追記を参照)。また、記事としては次のようなものがある。 「米大統領、戦前…

人体に影響を及ぼす可能性のある化学物質をどう考えるべきか

マル激トーク・オン・ディマンド第334回(2007年08月24日)「ダイオキシン問題は終わっていない」が問題にしていたのは、大きな枠組みで捉えるなら、だいたい表題のようなことだろうと言ってよいと思われる。主要メディアが取り上げなくなった話題をビデオニ…

死刑も強行する安倍政権

まず記事の引用から始めることにする。 死刑執行:3人を執行 長勢法相の下で10人 法務省は23日、3人の死刑を執行した。関係者によると、執行されたのは▽竹沢一二三(69)=東京拘置所収容▽岩本義雄(63)=同▽瀬川光三(60)=名古屋拘置所収容…

日本の政治家たちの人間としての経験不足、他

マル激トーク・オン・ディマンドを3回分まとめて見たので、感想をまとめて書いておくことにする。 まず第331回(2007年08月03日)「データから見えてくる「やっぱり自民党は終わっていた」」については、要は絶対得票率に注目して系統的に分析するとこうな…

構造改革路線の正体

朝日新聞8月3日朝刊の第4面の「逆転参院を聞く」という記事の中で竹中平蔵がインタビューを受けている。言うまでもなく竹中は、阿呆の小泉のもとで構造改革とやらを推し進めた張本人である。以下一部引用すると ――自民党惨敗の原因はどこにありますか。 …

安倍首相の独り相撲、または錯乱

さすがに自民党のお歴々も、参院選で自民党が獲得議席数30台の大敗となった場合には、首相の責任は免れないと思っていたようである。ところが、安倍が首相の座にあくまでこだわったために、最終的に続投が決まったのだという。記事は以下のとおり。 森氏ら、…

参院選大勝を受けて、民主党は今後どうするべきか

標記の問題に関しては、正しいと思われる方針を民主党は既に打ち出している。すなわち、マニフェストの中ですぐにも実現可能な政策から、法案として参議院に提出していき、多数を占める野党でこれを成立させ、衆議院で多数を占める与党に突きつけていくのだ…

安倍首相留任=政治の私物化の極致

現在、まだ7月29日午後9時すぎの時点で書いているが、安倍自民党は大敗の形勢である。政党別獲得議席数(NHK)で見ると、既に野党が参院の過半数を獲得したことになっており、自民党は民主党にダブルスコアの差をつけられている。asahi.comの予想はもう…

投票を棄権することの意味

メディアで「政治不信」という言葉が安売りされるたびに思うことを、この際書いておきたい。今回の参議院選挙に当たって投票に行かない人がいるなら、ぜひ以下のことを理解した上で行かないという決断をしていただきたい。 すなわち、本当に今の政治に対して…

マニフェスト型選挙は議会制民主主義を死滅させるか?

マル激トーク・オン・ディマンド 第330回(2007年07月19日)「この選挙で本当に問われているものは何なのか」では、例によって例のごとく、様々な話題がとりとめもなく語られていた。そのすべてをここで取り上げることはできないし、その必要もない。ただ、…

年金問題の真相を知らせる番組

既に何度か紹介しているが、今回の選挙の争点である年金問題の真相を理解するには、「年金問題ドロ沼化」という番組が最もわかりやすい。インターネット上での配信期間は7月27日までとのこと。投票の前にぜひ一度ご覧になることをお勧めする。 また、民主党…

深浦、タイトル奪取の予感――第48期王位戦――

第48期王位戦7番勝負は、第1局、第2局とも力のこもった将棋で、大変に見ごたえがある。そしてそれだけに、この2局をいずれも挑戦者の深浦八段が勝ちきった(しかも即詰みで勝った)ことは意味深長である。生涯勝率が7割を超える(つまり、3局指せば2…

安倍政権の自信?

参院選も、はや終盤となってきた(中盤かもしれないが、しかしもう、だいたいの有権者は投票先を決めているものと思われるので)。そこへ来て、次の報道がちょっとした話題となっている。 <どんな結果でも安倍首相は続投 塩崎氏> どんな結果でも安倍首相は…

人を死に至らせた「運用の誤り」――責任追及がなされるべき

数日前に報道された「日記に「おにぎり食べたい」 生活保護「辞退」男性死亡」という記事(末尾に引用)は、今の日本の政治がいかに酷薄であるかを白日のもとにさらした記事だったと言ってよいが、それの続報として「生活保護法解釈誤り、不当な運用 北九州…