どうしてこれほどまでにろくでもない政治家ばかりいるのか?――自民党


 日本の政治では、政治家は昨日言ったことを明くる日には撤回してもおとがめなしだとでも言うのだろうか。とんでもない。他の誰よりも政治家の場合にこそ、その言動の首尾一貫性と説明責任とが問われるのである。


 言うまでもなく、この坂本とかいうアホ総務政務官は直ちに辞めてもらわなければならない。まず朝日新聞の関連記事の引用をしておく。

派遣村発言、坂本政務官が撤回「実態把握してなかった」
2009年1月6日11時22分


 東京・日比谷公園の「年越し派遣村」について、「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのかという気もした」と述べた総務省坂本哲志政務官(58)=衆院熊本3区=が6日、釈明会見を開き、発言を撤回、謝罪した。そのうえで「地方を活性化させるために職責を全うしたい」と語り、辞任の考えはないことを強調した。


 これに対し、民主党など野党は「撤回していいというものではない。(政務官の)解任要求をしていく」(民主党山岡賢次国会対策委員長)と反発。麻生首相任命責任も含め追及する考えだ。


 会見で坂本氏は「関係している多くの方々に不快な思いや迷惑をかけた。発言を撤回して深くおわびしたい」と頭を下げた。その上で「(集まったのが)500、600人の大人数だったので、それだけ雇用状態が深刻だとは思うが、そうではない人たちがいるのではないかと頭をよぎった。実態をよく把握しないまま発言した」と説明した。


 また、学生運動を引き合いに、「『学内を開放しろ』『学長出てこい』、そういう戦略のようなものが垣間見える気がした」との発言については「学生運動の時の手法と似ているという気もしたが、思い過ごしだった」と釈明した。

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 撤回の理由は「実態をよく把握しないまま発言した」ということだが、それこそが大問題である。行政府の一員、つまり権力を実際に行使する側にある人間が、当面する政治的課題に対して、実態をよく把握しないまま発言するなどということが容認されようものなら、この国の行政は崩壊するだろう。また、そのような発言が実際の行政に対して何ら影響を与えないのなら、そんな無意味な発言をする役職などはその存在が全く無意味だから、廃止するべきである。


 いずれにせよ直ちに坂本某は辞任するべきであり、さもなくば更迭・罷免されるべきである。


 ところで、ここで「実態をよく把握しないまま発言した」政治家を批判する際、私の念頭にあるのはこのアホな自民党議員だけではもちろんない。今の政治で「実態をよく把握しないまま発言」する政治家のトップに位置するのが、他でもない麻生首相である。定額給付金をめぐる混乱を想起するだけで十分だろうが、医者の社会的非常識をあげつらったそれこそ非常識な発言、ハローワークで全く的外れな説教を垂れた無知蒙昧な発言など、他にもたくさんある。さらに、麻生が首相になる前の暴言を含めれば、それこそ分厚い本ができあがるのではないだろうか。


 一日も早く麻生政権が退陣することこそが、日本に明るい将来が訪れるための第一歩であることを、改めて強く認識させられた今回の一件である。


 最後に、今回の一件の発端となった坂本某の暴言を伝えた朝日新聞の記事をも掲げておく。

派遣村「まじめに働こうとしている人なのか」総務政務官
2009年1月5日21時58分


 坂本哲志総務政務官は5日、総務省の仕事始めのあいさつで、東京・日比谷公園の「年越し派遣村」について「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのかという気もした」と述べた。学生運動を引き合いに、「『学内を開放しろ』『学長出てこい』、そういう戦略のようなものが垣間見える気がした」とも語った。


 野党側は坂本氏の発言を問題視し、小沢、綿貫両代表も出席した5日夜の民主、国民新両党幹部らの会合では、坂本氏の辞任要求論も浮上。6日には衆院本会議で鳩山由紀夫民主党幹事長による代表質問が行われるが、そこで追及すべきだとの意見も出た。