2009-01-01から1年間の記事一覧

臓器移植問題に関して

或るところで聞いた情報を備忘的に記すにすぎないが、長野日報において次のようなニュースが少し前に報道されていたらしい。まず引用しておく。 社会 : 乳児の拡張型心筋症 複数症例で心不全改善・県立こども病院 更新:2009-4-4 6:00 県立こども病院(安曇野…

やはり高速道路は無料化するに限る

いわゆるゴールデンウィークの連休が終わり、その際高速道路を利用した人々の中には渋滞に巻き込まれた向きも少なくなかったのではなかろうか。私が言うまでもなく、なまじ高速道路に若干の使用料(料金)がかかっているため、高速道路からいったん下りると…

今の官僚制度がダメな理由――国家公務員のボーナス支給の報道――

まず朝日新聞の記事の引用から始めることにする。 国家公務員の夏ボーナス「0.2カ月減」 人事院が勧告 2009年5月1日22時24分 人事院は1日、6月に支給される国家公務員の夏のボーナス(期末・勤勉手当)について、一般職で0.2カ月分引き下げるよう内…

政治に関する雑記――国幹会議(道路整備関連)と裁判員制度――

今日の記事はメモにすぎないが、まず国幹会議について、民主党の馬淵澄夫議員のブログを読んで、書いている議員本人も呆れていたが、私も呆れさせられた。国幹会議の審議の無意味さ・形骸化たるや、国会審議のそれ以上である。この制度を変えるためだけでも…

企業・団体献金禁止のマニフェスト――意気やよし、但し移行期間5年は長すぎる

まず朝日新聞の記事の引用から始めることにする。 企業・団体献金禁止「移行期間5年以内に」 民主方針 2009年4月23日17時35分 民主党は23日の政治改革推進本部の総会で、総選挙のマニフェストに掲げる「企業・団体による政治献金の全面禁止」について、移…

検察の極めて政治的な不作為

小沢民主党代表の秘書の逮捕・起訴以来、日本の政治が検察発の乱気流によって混迷の度を深めていると思うのは私だけだろうか。 同秘書が起訴されて早四週間近くが経つが、初公判の日程といった、起訴の次に当然来るべき動きが何も報じられないのは奇怪極まる…

小沢民主党代表はなぜ自ら世論に打たれようとしないのか

前回の記事から一か月近くが経ってしまったが、幸か不幸か、この間に政治の状況はさして変わっていない。与党は、敵失によって内閣支持率が若干持ち直したとはいえ、依然20%台を低迷しており(対して不支持率は一度も50%を下っていない)、とてもではない…

政治献金のあり方に関して民主党(野党)が打ち出すべきは、個人献金への税制優遇

小沢氏の代表留任を決めた民主党への逆風が続いている。前回の記事で書いたように、小沢氏の留任というのは最善の選択ではなかったと私は思っているが、小沢氏が代表を辞めるにせよ辞めないにせよ、今回の検察の捜査が暴走と呼ぶべきものだったことは明らか…

検察の暴走が確定した今回の捜査

3月24日、小沢民主党代表の公設第一秘書が政治資金規正法違反の容疑で起訴された。これを受けて、民主党では小沢氏の代表続投が決定され、小沢氏がその旨を発表する記者会見が行なわれた。小沢氏の代表続投については、ここでとりたてて論じるつもりはない…

再び、東京における「比例区は社民党」の意義

今回の表題で言いたいことは、実は既に6か月前に同じ表題で書いたことの繰り返しである。社民党衆議院議員保坂展人氏にお世話になっているブログの書き手は少なくないと思われるが――否、私に言わせれば、保坂議員に対しては全国民がお世話になっていると言…

いわゆる「ダミー団体」の意味

既に書いたように、私自身は本来は企業献金は全面禁止とするのが良いと思っており、そういう性分であるからこの手の話題は決して好きでないのだが、しかし事が事だけに無視しているわけにもいかない。そこで、今回の小沢民主党代表の秘書逮捕の件の関連でい…

漆間官房副長官(事務)の「記憶にない」発言の下手な嘘

はっきり言って、これは下手な嘘である。私に言わせれば、漆間氏はこの嘘によって墓穴を掘ったのであり、正しく追及されれば氏にはもはや辞任以外の道はない。 ところが、追及の仕方がわからない人が少なくないかのようである。まずメディア。漆間があのよう…

世論調査の一つの読み方

小沢民主党代表の秘書逮捕を受けて、先の週末に各報道機関で世論調査が行なわれた。全部を見たわけではないが、傾向はどれも似たり寄ったりではなかろうかと思う。以下、朝日新聞の調査を基に、それをどう読んだらよいかについて少し考えてみたいと思う。 率…

「政治とカネの本当の話」の誤り――なぜ企業献金は全面禁止でなければならないか

田中良紹氏の政治評論は私も比較的よく目にしており、その中には参考になる考えも時々見られる。ただ、このほど「The JOURNAL」というWebサイト上に載った「政治とカネの本当の話(1)」という記事は、どうにもいただけない。この関連で、本ブログで私は企…

泥沼にはまりつつある国策捜査、及び、西松建設側からの政治献金について

昨日づけの記事で批判した政府高官の発言は、今日(3月6日)になって与野党から批判を浴びている。与野党を問わず、国会議員たちも、さすがにこれを看過するまでに堕落してはいなかったというのは、とりあえず安堵させる話ではある。と言ってももちろん、…

検察への圧力――メディアは直ちに「政府高官」の名を明らかにせよ

小沢氏の秘書逮捕との関連で看過できない発言が飛び出したようである。朝日新聞の記事から引用しておく。 西松建設事件 政府高官「自民側は立件できない」 2009年3月5日21時24分 政府高官は5日、西松建設の違法献金事件について、首相官邸で記者団に「自民…

かんぽの宿をめぐるトークライブを聞いて

今日は社民党衆議院議員保坂展人議員が主催するトークライブを聞いた。前半部を聞き、後半部(聴衆との間に質疑応答が行なわれたと思われる)は聞かないで帰ってきたが、改めて怒りやら驚きやら、様々な思いをいだかせられた。 トークライブで話したのは保坂…

小沢民主党代表の秘書の逮捕をめぐって

昨日以来、この逮捕をめぐっていろいろなことが語られている。秘書の逮捕以降、検察側からの情報のリークも着実に行なわれているようである。例えば読売新聞のこの記事。 小沢氏側が西松建設に献金請求書…「企業献金」認識か 特集 西松献金 小沢一郎・民主党…

かんぽの宿疑惑、竹中平蔵のダメさ加減、朝日の「サンデープロジェクト」

私はサンデープロジェクトなる番組はほとんど全く評価していない。正確を期するなら、少し前に「佐藤優テレビ初登場」という時には見たことがあるが、しかし別にわざわざ見るほどのものではなかった。 (佐藤優についてここでごちゃごちゃ言うつもりはないが…

予算案年度内成立――野党議員は直ちに倒閣運動を起こせ

平成21年度予算案が衆院を通過し、年度内成立が確定した。これについては、今のメディアのていたらくを思うと、衆院での予算案審議を延ばしていたらメディアが一斉に野党(特に民主党)バッシングを行なったであろうことが容易に想像できる。最近では旧来の…

どう考えてもおかしい判決をどう論破するか――靖国合祀裁判の大阪地裁判決を批判する

太平洋戦争の戦没者らの遺族9人が、意思に反して靖国神社に親族を祭られ続け、故人をしのぶ権利を侵害されているとして、神社が管理する「祭神簿(さいじんぼ)」などから氏名を消すよう求めた訴訟で、このほど大阪地裁の判決が出された。末尾に記事を引用…

格差社会の本当の問題

今回の記事はどちらかと言えばむしろ備忘的なものであり、末尾に引用する新聞記事を記憶にとどめるのが狙いである。その新聞記事とは、「テレビ界、下請けいじめ是正へ 番組買いたたき禁止など」というものである。 以前に本ブログでは「「ワーキングプア」…

役所の審議会等々で委員を務める人間のレベルの低さ――年金記録改ざん問題の元調査委員長の場合

周知のように、今日本の政治は、のんだくれの中川昭一財務・金融相の辞任劇で大変なことになっている。麻生政権が崩壊過程に入ったのは誰の目にも明らかで、あとはどうやって麻生首相を辞任させるかだが、これについては、私自身は、自民党の衆議院議員が腹…

麻生政権の支持率が最悪の森政権のを下回る勢い――国民による倒閣しかない

どこまで麻生首相は身の程知らずで、どこまで厚顔無恥なのか。既に各種世論調査で支持率は下げ止まらず、10%前半にまで達しており、中には1ケタになったものもある(日本テレビ調査)。これらすべての世論調査が極めて正確だとまでは言わないが、どう見て…

日本国民よ、刮目して今の政治のていたらくを見よ

遅ればせながらだが、ここへ来て湯浅誠氏の『反貧困』(岩波新書)と民主党衆議院議員、長妻昭氏の『闘う政治 手綱を握って馬に乗れ』(講談社)を読んだ。どちらも蒼惶の間の読書なので、ここでその内容を要約することはできないが、しかしどちらも、読めば…

最近の将棋

今しがた終わったらしい王将戦第3局については、言うべきことは何もない。本ブログが「ひょろ弱」と呼んでやまない王将兼名人がまたやってくれた、というにすぎない。ひょろ弱先生、期待にたがわずボロ負けしてくれたナー。羽生にとって今年は絶不調の年と…

完敗の朝日新聞は自らの誤りを認めよ――かんぽの宿問題をめぐって

かんぽの宿のオリックスへの譲渡という問題をめぐっては、本ブログでも既に過去記事(2009年1月18日づけ)でとりあげてきたところであり、その中で特に朝日新聞の社説を批判した。 すると、既に数日前になるが(1月31日)、また社説がこの問題をとりあげた…

公務員制度改革――今ごろ大騒ぎすることのおかしさ

「政府 公務員改革工程表を決定」というニュースが3日夜のNHKニュースで報じられ、国会審議の様子の映像すら繰り返し映し出されていた。「すら」とあえて言うのは、その審議が与党委員の質問に対して政府が答弁するというものだったからである。言うまで…

またやってくれた「ひょろ弱名人」のジリ貧負け

羽生名人をひょろ弱と呼び続けることは、間違いなく将棋ファンの神経を逆なでし、かつ(聞こえなどしないだろうが、万一聞こえたなら)羽生本人の神経を逆なでするだろう。しかしそうとわかっていてやっているのであって、それは(楽屋裏を明かすなら)、裏…

第二次補正予算案の採決をめぐって――両院協議会をどう考えるべきか

定額給付金を盛り込んだ第二次補正予算案が成立した、否、成立してしまった。予算について衆議院と参議院の議決が異なったため、衆議院の議決が国会の議決となったというわけである。天下の愚策との評判が高い定額給付金については、既にいろいろなところで…