社会

道路特定財源をめぐる真実

他にいろいろあるブログの例にもれず、本ブログでも、メディアについて書く場合には批判的なことを書くことがもっぱらである。しかしたまには、褒める記事を書いても良いかもしれないと思う。例えば、朝日新聞の次の記事である。 道路特定財源、「支持」署名…

元日銀金融研究所所長の鈴木淑夫氏の話

単なる情報提供だが、少し前に収録された鈴木淑夫氏のインタビューがYouTube上で見られる。日銀総裁選びの話と言い、新銀行東京の話と言い、はたまた今の日本経済をどう見るかという問題と言い(氏の立場は、急激な円高は問題だが円高基調は基本的に歓迎すべ…

祝 暫定税率失効――再引き上げこそ混乱をもたらす

今4月1日の午前1時過ぎなので、1時間ほど前にガソリンの暫定税率は失効したことになる。私も微量ながらガソリンを使う生活をしているので、めでたい限りである。 ところでこの機会に、メディアを批判しておくことは無意味でないだろう。例えば、今しがた…

新銀行東京をめぐるコラム

本ブログでも何度かにわたって取り上げてきた新銀行東京の問題だが、ついに都議会は存続を決議した。言うまでもなく、穴のあいたバケツに水を入れようという所業であり、成功の見込みなど皆無に等しいが、そのことは、遠からず事実によって明らかとなるだろ…

石原都知事の大罪――「新銀行東京」延命のたくらみ

今日、新銀行東京の延命が都議会の委員会で決議される予定だという。本ブログでは既に何度かこの問題を取り上げ、石原都知事の責任は大であり、新銀行東京は直ちに清算となるべきだと主張してきた(詳しくは、古い順にこの記事とこの記事とこの記事を参照)…

(最高裁で出される見込みの)全くおかしい有罪判決――立川のビラ配り訴訟

まだ判決が出たわけではないが、慣例からして、以下に引用する朝日新聞の記事が「有罪判決が確定する見通し」と言っているのは、そのとおりなのだろうと思われる。 立川の市民団体ビラ配り訴訟、有罪確定へ 2008年03月21日15時10分 東京都立川市の防衛庁(現…

こういう商品はインチキなのではないか?――或るインクカートリッジの場合

おかしなことをおかしいと言わないでいると、社会がろくでもないことになるのではないか。或るインクカートリッジの使用をめぐって、最近こういうことを思わせられたので、書いておくことにする。 少し前からエプソンのプリンタを使用しているが、ふつう黒の…

当たり前と思えるのにできていないこと:一事不再理の国際化、凶悪犯罪の時効撤廃

考えてみると、いろいろな話題を聞いていて「当たり前と思えるのにできていないこと」にぶつかることは時々ある。このほど報道された、いわゆるロス疑惑事件の容疑者(正確には元容疑者と言うべきだが)のアメリカ(領)での逮捕の報を聞いて、そのようなこ…

食の安全を言うのなら――米国産狂牛病肉の問題

今日のニュースはイージス艦が漁船に衝突した事件で占められた感がある。漁船乗組員の安否が気遣われるので、まずは人命救助、そしてしかるべく原因究明などが行なわれるべきことは改めて言うまでもない。 ただ、これは持続的な影響を有する問題とは思われな…

スピードが速すぎる社会

つなぎ法案の問題性について書いた記事が一番上に来る状況を数日間続けていたが、周知のとおり事態は急転し、法案撤回、審議のやり直しと相成った。もちろんそれ自体は、つなぎ法案の問題性を思うなら大変結構なことなのだが、とはいえしかし、物事の展開が…

福田首相のいい加減な年頭所感を批判する

福田首相の年頭所感とやらを目にしたが、まず年金問題については、本当に改革するのなら、改めるべきは「申請主義」それ自体だろう。国が国民の金を預かるのであり、、つまり国の信頼が問われているのだから、徴収するだけ徴収して、給付を受ける時には申請…

政党ビラ配布事件、有罪判決の異常さ

日本社会はおかしい、どこか狂っていると思わせられることが多い昨今だが、またしても、である。たかが政党(より正確には共産党)のビラを集合住宅に配布したぐらいで人が有罪にされることなどあってよいのだろうか。東京高裁の有罪判決を報じた毎日新聞の…

沖縄戦「集団自決」に関する教科書検定問題――その後の動き

標記の問題に関して、ここへ来て若干の動きがあったようである。すなわち、朝日新聞の記事は次のように伝えている。 沖縄戦集団自決「多様な要因」 教科書問題で審議会 2007年12月07日 沖縄戦の「集団自決」をめぐる高校の教科書検定問題で、教科用図書検定…

守屋逮捕は第一歩にすぎない

守屋前防衛事務次官が妻とともに収賄の容疑で逮捕された。防衛省をめぐる政官業癒着の構図の全容解明を図るための、これが第一歩にすぎないことは言うまでもない。 言うまでもなく、妻が逮捕されたところが非常に興味深い。両者が別々に取り調べを受け、片方…

今の日本社会のおかしさ

という題で書くといっても、別に明快な分析を持っているわけではない。ただ最近、例えば電車に乗ると、或いは乗ろうとしてホームで待っていると、「当社はテロに対する警戒を強化しております」などといったたぐいの表示をよく見かける。これはいったい何な…

沖縄戦「集団自決」問題――情報

リンクの紹介のみだが、沖縄戦「集団自決」問題に関してはこちらからいろいろな関連記事を見ることができる。念のため、リンク自体も以下に記しておくことにする。 http://www.okinawatimes.co.jp/spe/syudanjiketsu.html 我々、特に本土の人間は沖縄の人々…

ミャンマー当局によって殺された日本人ジャーナリスト

ここ数日ミャンマーの情勢が緊迫しており、政府が軍隊を動かして僧侶たちなどの弾圧に乗り出している。その中で、日本人ジャーナリストの長井健司氏が兵士の銃撃によって殺害された。 まずはその殺害の瞬間を記録したビデオへのリンクを2つ掲げておく。 <S…

理性の防波堤としての司法と、ポピュリスト弁護士

例によって、まず記事の引用から始める。 光・母子殺害、TV発言波紋 弁護団と橋下弁護士対決へ 2007年09月06日13時30分 山口県光市で99年に起きた母子殺害事件の差し戻し控訴審で、元少年(26)の死刑回避を訴える弁護団側と、テレビで弁護団の懲戒処…

著作権保護期間の延長をめぐる議論

以下、まずこの記事から引用する。 著作権保護期間の延長を巡る本格的な議論が開始、文化審議会小委 文化庁の文化審議会著作権分科会は3日、「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」の第7回会合を開催した。これまでの会合では、関係者ヒアリングや…

民主党の実力派議員、川内博史氏の話

ビデオニュース・ドットコムが流しているいくつかの番組の中で、『永田町コンフィデンシャル』は、率直に言って、私があまり評価しないほうの番組である。司会者に問題があると思うからなのだが、しかしながら例外的にと言うべきか、今回は良かったので、こ…

人体に影響を及ぼす可能性のある化学物質をどう考えるべきか

マル激トーク・オン・ディマンド第334回(2007年08月24日)「ダイオキシン問題は終わっていない」が問題にしていたのは、大きな枠組みで捉えるなら、だいたい表題のようなことだろうと言ってよいと思われる。主要メディアが取り上げなくなった話題をビデオニ…

死刑も強行する安倍政権

まず記事の引用から始めることにする。 死刑執行:3人を執行 長勢法相の下で10人 法務省は23日、3人の死刑を執行した。関係者によると、執行されたのは▽竹沢一二三(69)=東京拘置所収容▽岩本義雄(63)=同▽瀬川光三(60)=名古屋拘置所収容…

年金問題の真相を知らせる番組

既に何度か紹介しているが、今回の選挙の争点である年金問題の真相を理解するには、「年金問題ドロ沼化」という番組が最もわかりやすい。インターネット上での配信期間は7月27日までとのこと。投票の前にぜひ一度ご覧になることをお勧めする。 また、民主党…

人を死に至らせた「運用の誤り」――責任追及がなされるべき

数日前に報道された「日記に「おにぎり食べたい」 生活保護「辞退」男性死亡」という記事(末尾に引用)は、今の日本の政治がいかに酷薄であるかを白日のもとにさらした記事だったと言ってよいが、それの続報として「生活保護法解釈誤り、不当な運用 北九州…

「年金記録5千万件の照合・通知を年度内に完了する」という政府発表の嘘

今日(7月5日)の夕方に安倍首相が記者会見を行なって、「「宙に浮いた年金記録」5000万件の照合作業について、記録の持ち主が分かった人から順次通知を始め、07年度中に照合・通知作業を完了する方針」を発表するそうである。記事はこちら。 しかし…

奇怪な様相を呈しつつある「朝鮮総連中央本部土地・建物売却事件」

表題に掲げた問題については、これまで見たところ、この記事が最も簡にして要を得ているようである。一言で言えば、緒方元公安調査庁長官側すなわち土地・建物の買い手の側がだまし、朝鮮総連及びその代理人たる土屋弁護士の側がだまされたという図式で話は…

全国民必見! 年金問題の真相を知らせる番組

民主党の長妻議員が出演して説明している番組だが、 「年金問題ドロ沼化」 これは必見である。番組を作成したASAHI NEWSTAR自体は視聴は有料だが、この番組が無料でインターネット上で見られるのは大変ありがたい。政府の対応がいかにいい加減か、特に、先日…

イラク反戦母の撤退宣言

速報を行なうのは本ブログの使命ではないが、このニュースは日本ではまだあまり知られていないかもしれない。Democracy Now!のDAILY EMAIL DIGESTによって知ったのだが、アメリカにおけるイラク反戦活動の象徴的存在だったシンディー・シーハン(Cindy Sheeh…

人間の死生観にまで手を突っ込む与党の暴挙−−臓器移植法改正

今の日本人はどこまで、自らが主権者であり政治を監視するべき存在であるということを忘れほうけているのだろうか。その間に与党はどんどん暴走を続けているというのに。 臓器移植法改正について伝えるこの記事は極めて重大な内容を含んでいる。一部引用して…

教育再生特別委員会での首相・文科相の不埒極まる発言

4月20日の教育再生特別委員会の映像を見たが、答弁における安倍と伊吹の不埒極まる詭弁には必ず触れなければならない。会議録が出るのを待ってこの項を書き改めることにしたい。 追記 以下会議録から引用し、コメントを加えることにする。この委員会の時に…