民主党と他の野党との共闘に期待する


 本ブログでは何よりもまず政権交代の実現を期待しており、そして現状でそう言うことは実質的に、民主党支持を言っているのと同じことになる。この点はもちろん理解して言っているところである。だが、民主党以外の政党の政治家であっても評価に値する政治家、応援したい政治家が、いないわけではない。


 応援したいそのような政治家の一人が社民党保坂展人衆議院議員である。保坂氏に対しては全国民が感謝する必要がある。なぜなら保坂議員は、稀代の悪法である共謀罪創設法案の成立阻止のために、民主党平岡秀夫議員などと協力して全力を尽くしてくれたからである。もちろん、保坂氏の活躍はこれにとどまらず、年金問題などでも氏は政府の失政を暴くことの先頭に立っておられる。氏のブログは、その内容の豊富さ、更新の早さなどから見て、今の政治をより良くより深く理解する上で必見のWebサイトの1つだと言ってよい。


 したがって、この保坂氏がどうすればまた選挙で当選し、国会で活躍できるかということは、当然ながら大いなる関心事である。2005年総選挙の際の氏の奇跡的な当選の仕方は、再び起こるとは考えられないからである。ということで、大変気になっていたのだが、今朝の朝日新聞によると、東京6区(これが保坂氏の選挙区である)で、民主党小宮山洋子議員と社民党の保坂議員との間で選挙区調整が進んでいるとのことである。保坂氏を応援する立場から言えば、民主党の側が選挙区を替えるか比例区単独で立候補してくれるのが理想的だが(もともと小宮山氏は、2002年に刺客によって暗殺された石井紘基議員の後継として、他地域から鞍替えした経験を有する)、報道によると社民党議員の側が鞍替えを行なうことになりそうだとのこと。しかしいずれにせよ、大切なのは、勝てる選挙を保坂氏に闘ってもらうことであり、その意味でこの報道は大いに歓迎されるべきである。ぜひ、調整を完了して、保坂氏を国会に送り出せるよう、民主党社民党には頑張っていただきたいと願う次第である。


 保坂氏のケースに限らず、民主党は他の選挙区でもぜひ他野党との選挙協力を進め、一人勝ちでなく他党と手を携えて政権奪取を達成してほしいと心から願う。


追記(9月11日)
 今朝の朝日新聞の記事だが、
社民が保坂衆院議員を「国替え」 石原氏の東京8区に
当然ながらこの「国替え」は民主党選挙協力を行なうということが前提であるはずである。東京8区の石原伸晃はもちろん強敵に相違ないが、しかし石原の今回の総裁選出馬が単なる売名行為でしかないことは、朝日新聞の次の記事からも明らかである。
自民総裁選、麻生氏が優勢 1回目で過半数の公算


 保坂氏の選挙区での健闘と再選とを祈ってやまない次第である。