これこそが売国政治家・・・自民党の二階俊博衆議院議員

 ネット右翼の馬鹿どもは社民党系の政治家を売国奴呼ばわりすることが多いが、しかし政治をよく眺めるなら、本当の売国奴は政権中枢及び霞ヶ関にいるものだというのが常識だと言ってよい。その一人が、この記事によってその行状を知られることとなった二階俊博氏である。


 話の発端であるグリーンピアというのがそもそもひどい。まず名前もひどいのである、何しろ「ユートピア」(=ユー+トピアであって、ユート+ピアではない)に端を発しているこの「ピア」という表現は、何の意味をも成していないのだから。


 それはともかく、記事によると

 〈キーワード:グリーンピア〉 公的年金1953億円を投じ、80〜88年に大沼(北海道)、田老(たろう)(岩手)、岩沼(宮城)、二本松(福島)、津南(新潟)、恵那(岐阜)、三木(兵庫)、南紀(和歌山)、安浦(広島)、土佐横浪(高知)、八女(福岡)、南阿蘇(熊本)、指宿(いぶすき)(鹿児島)の13施設がつくられた。経営不振による閉鎖が相次ぎ、05年中に全廃された。運営主体の旧年金資金運用基金は、土佐横浪と指宿の2施設を民間に直接売却し、残りを所在地の自治体へ払い下げた。売却総額は約48億円にとどまった。南紀と、事業計画が未定の恵那を除く9カ所で04年以降、ホテルやレジャー施設が順次営業を再開している。

いったいどうすれば、これほどの壮大な無駄遣いをすることができるのだろうか。1000億円を遥かに超える無駄遣いである。言うまでもないが、官僚だけではこういうことはできない。官僚の言い分をろくにチェックせずにそれを予算化してしまう政治家、とはつまり与党の政治家だが、そういう与党の政治家連中もまた同罪なのである。こいつら皆に弁償させることがなぜできないのか。


 そのグリーンピアの土地・施設が売却されて、地方自治体がその払い下げを受けたらしいが、自力では開発できないということで業者を呼ぶ。ここで二階クンが登場して、中国人企業家を連れてくる。二階クンはその契約の場にも立ち会ったという。


 そしてその契約が実に振るっている。すなわち、

 グリーンピアの跡地には、公共利用と10年間の「転売禁止」が課せられている。南紀の契約では、賃貸借期間が10年に設定され、その後に土地・建物を蒋氏側に無償譲渡する「特約」も盛り込まれた。

というのだ。文字どおり、二階クンは国を中国人に売り飛ばす所業をやってのけたのである。「売国政治家」と大書した勲章を謹んで差し上げるべき御仁ではないだろうか。


 言うまでもないが、グリーンピアの跡地に公共利用という条件がつけられている以上、二階クンの苦心のこのような契約は当然無効とされるべきだろう。