与党の暴政を指摘し続けることの重要性

 憲法改正にかかわる法案である国民投票法案をおよそふさわしくない仕方で衆議院通過へと導いた与党の暴政を、今はとにかく指摘し続けることが重要だと考える。メディアは国民投票法案が衆議院を通過する今ごろになってようやく記事を載せだしたが、実に遅すぎる。もちろんそれでも、載せないよりは遥かにましなのだが、とにかくもっともっと報道してもらわなければならない。この国の国民はただでさえ「寄らば大樹の陰」であり、与党の政治に任せることに慣れすぎてしまっているが、今はその与党が本当に狂ってきているのである。この危機的状況を知らしめずして、メディアの存在意義はないと言わなければならない。


 例えば、保坂展人議員が詳しく書いている、いわゆる「教育再生」とやらのための特別委員会の設置の問題。文部科学委員会というものが既にありながら、それとは別に特別委員会を設ける狙いはただ一つ、審議回数を増やして今国会中に法案を通してしまおうという狙いであろう。ところが、周知のように、安倍などに教育についての考えなど何らありはしないのである。これに関しては、こちらをご覧になることをお勧めする。日本でもようやく出てきたかという、本格的な優れた政治諷刺として、一見の価値のあるビデオである。


 教育再生委員会とやらから聞こえてくるのは、教師の免許制の導入とか道徳教育の教科化とか、教育の何たるかをわかっていない議論ばかりである。加えて教育基本法改正によって、国を愛する態度が評価の対象になる(そんなものどうやって評価できるのか)。本当にろくでもないと言わざるをえない。


 のみならず、菅(すが)とかいう総務大臣は、民放での捏造事件という機に乗じて、放送に対する介入を強めようと躍起である。報道に政治が介入することを許して良いことなど、一つもありはしない。この滅茶苦茶をやらかそうという大臣は当然罷免されるべきである。


 書くべきことはまだまだあろうが、とりあえずこれくらいにして、今後も与党の暴政に対する監視を続けなければならない。