アメリカの新政権誕生に合わせて日本も新政権を


 今回の記事については別に何か特ダネがあるわけではない(そもそも、本ブログの記事には特ダネなどほとんどないが)。しかしながら、表題に書いたことは、今の日本の政治を考える上で極めて重要な点だと言ってよいのではないかと私は考える。


 なぜかと言えば、明らかにオバマ政権はこれまでのアメリカの政権と大きく異なる政権になることが予想されるからである。ブッシュ政権だけでなく、私の印象では、クリントン政権とも大きく異なるものになるのではないかと思われる。


 つまり、オバマ政権になれば、アメリカの対日政策は大きく変わるだろうし、のみならず、そもそも国際政治の地図が大きく変わる可能性すらある。率直に言えば、むしろ変わることこそ望ましい。なぜなら、米軍がイラクから撤退し、かつ望むらくは、アフガニスタンからも撤退することは、かの911事件以来国際政治の劣悪化の元凶となっている「対テロ戦争」を根本から改めることにつながるからである。さらにもちろん、アメリカという国家が今回の経済危機のさらなる打撃によって没落する可能性もあろう。
アメリカの将来を予測する1つの手がかりは、私が言うまでもないかもしれないが、GMが今後どうなるか――破綻するか、それともそれ以外の結末を迎えるか、である。ともあれ、GMがこれまでのような企業として存続することはもはや不可能だと見るべきだろうから。)


 そういう時期に日本が、旧態依然たる、否むしろ、これまでの中でも最もひどい政権の一つに国政を任せていたのでは、我が国は国益を大いに損なう可能性が非常にある、と言わなければならない。


 「アメリカの新政権誕生に合わせて日本も新政権を」というのは、単なる「右にならえ」では全くない。今は極めて重要な転換期にあるのであり、この認識を、民主党を始めとする野党の政治家はもっともっとアピールし、政府・与党を解散に追い込むべきである。もちろん我々一般国民も、それぞれの持ち場から声を上げていくべきだろう。麻生政権は一刻も早く終わりにし、解散・総選挙が行なわれなければならない。強くそう思う。