あまりにもひどい麻生内閣の答弁


 政治に少しでも真摯な関心を持っているつもりの人は、すべからく国会中継それ自体を見るべきである。メディアのニュースだけを見てわかったような気になることは全く間違いである。審議中継のノーカットのビデオを衆議院参議院のWebサイト上で見ることができるのだから、これを見ない手はない。


 例えば、10月7日の予算委員会における、共産党の志位委員長の質疑の様子を見てみるとよい。リンクはこちらだが、これを見て何度、答弁をする麻生首相や舛添厚労相をののしりたく思ったことか。トヨタ車体やキャノンや日亜化学や、いずれも名の知られた有力企業自体によって行なわれている、雇用をめぐる違法・脱法の実態を志位氏が繰り返し指摘するのに対して、麻生や舛添は個別企業の事例に答えることはできないの一点張りである。しかも、それらを類型として見た場合の評価(そのような雇用のあり方をどう評価するべきか)という問いにすら答えられない。志位氏の言い分ではないが、麻生や舛添は「トヨタと聞くとビビッちゃって何も言えない」始末である。本当にどうしようもない。


 もちろん、最低なのは実際にそのような雇用を行なっている(或いはより正確に言えば、まともな雇用を行なっていない)それら企業であり、つまり経団連会長の御手洗であり奥田や張といった連中がトップを務めるトヨタであり、その他大勢である。しかし、そういう話を聞かされても何もしようとしない麻生や舛添のような政治家、もとい政治屋も、どうしようもない最低な連中である。しかも麻生などは、そもそもそういう実態を何一つ知らないのではないか、また、知ろうとしてもいないのではあるまいか。こういう馬鹿ボンボンに国民の生活は任せられない。すぐさま首相を辞めて、かつ政治家も廃業するべきである。


 つくづく、日本の政治のガンは(いろいろあるが、とりわけ)世襲政治家にあるとの思いを強くする。