東京における「比例区は社民党」の意義


 言うまでもなく、本ブログは来たるべき総選挙での政権交代を心から熱望しており、当然ながら、民主党を始めとする野党に頑張ってもらいたいと思っている。そして実際、選挙区の選挙では、私自身はまず間違いなく民主党の候補に投票することとなるだろう。


 但し、民主党が一人勝ちすることが望ましいと思っているわけでは必ずしもない。次の選挙で民主党が現政権の自民党公明党に勝利して政権を奪取する場合、望ましいのは、野党の連立政権が樹立されることである。ここへ来て、国民新党民主党の距離がぐっと縮まってきており、9月15日の小沢民主党代表の会見では、国民新党との合併も可能性ありというような言葉が飛び出したようである。とすると、(善悪は別にして)共産党は連立政権に加わることはないだろうから――参加しない理由は、私の見るところ、共産党の執行部の姿勢に存するというよりむしろ、共産党の地方組織の姿勢に存するように思われる――、残るは社民党である。だから、連立政権が望ましいと言う場合には、基本的には、民主党社民党の連立政権を考えていることになる。


 ならば民主党社民党の両方を応援するにはどうしたらよいか。よくある投票行動論に属すると思われるが、小選挙区では与党の候補に勝てる野党の候補――したがって、基本的には民主党の候補――に投票し、比例区では、自分が応援したい政党に投票する、というのがベストだろうと思われる。したがって、現在の野党による連立政権の実現を希望する私のような者は、小選挙区では民主党に、比例区では社民党に入れるのが良いということになる。


 東京において比例区社民党に投票することには格段の意義がある。なぜなら、たぶん私の間違いでなければ、東京選挙区から立候補する現職の衆議院議員保坂展人議員1人であり、その保坂議員は、本ブログの過去記事で書いたように、党派を超えて応援するべき理由大ありの議員だからである。


 保坂議員が立候補することになる東京8区の有権者の望ましい投票行動(もちろん、私の立場から見て「望ましい」、と言っているのである)とは、私自身の投票行動とはもちろん異なり、選挙区でも社民党(の保坂議員)、比例区でも社民党に投票することである。しかし、東京8区以外で東京に住む有権者も、もし少しでも保坂議員を応援する気持ちがあるのなら、比例区社民党に投票するのが良い、ということになる。


 もちろん、以上は私が勝手に思っていることであり、個々の有権者はそれぞれ自分の判断で投票をされるだろう。そもそも、他人に言われて(特に、こういう場末のブログに書いてあることをたまさか誰かが読んだとして)言われたとおりに行動するような大人は、特に政治的な決定という場面においては、まず皆無だろう。であるから、個々の有権者は自分の判断で投票されたい。ただ、東京選挙区の有権者であって、例えば共謀罪創設法案が通らないで良かったと思うような人にとっては、比例区での社民党への投票行動は大きな意味があると思われる、それだけのことである。


 なお、選挙については、特に選挙期間におけるブログからの発信に関して、次のWebサイトの情報が役に立つ可能性が大いにあるので、一応リンクを掲げておくことにする。
ネット時代の勝手連と公選法


追記
 なお、このサイトで保坂議員の街頭演説の模様のビデオを視聴することができる。