安倍よりひどい福田の政権放り出し


ということを明らかにしているのが、今日の朝日新聞の1面から2面にかけて書かれている記事である。この種の解説・詳報記事としては珍しく、インターネット上でも見ることができる(リンクはこちら)。クリック数を稼ぐ狙いのためだろう、計5ページの記事となっている。


 これを読むと、来たる総選挙での自民党のポジションを最大限優位にすることを第一に考えて、福田はこの時期に辞任したということがわかる。どこまでも、このことが第一の理由である。つまり、日本経済のことやら、国民の生活に配慮するための補正予算のことやら、そういうことは二の次三の次なのである。外交問題への対処も劣後である。第一の理由は自民党のためということ。こういうことがこれほどはっきり語られているのも、なかなか稀なのではないか。


 福田は何よりも自民党のために辞任した。首相の職とは、一政党のために放り投げたり、総裁選によってもて遊んだりして構わないものだ、これが福田康夫の認識(行動自体によって示されているところの認識)なのである。


 坊ちゃん政治家安倍もまた政権を放り出したが、しかし安倍の場合にはまだしも、体調不良・腹下しという、自分でどうにもならない理由があった。福田にはそんな理由が何一つない。福田自身、安倍のそのような辞任と自分の辞任とは異なると明言している。


 福田の政権放り出しは安倍の政権放り出しよりなおタチが悪い。福田は安倍以下の、つまり最低・どん底の政治家である。即刻政治家を廃業するべきだ。