山崎拓の正論――「安倍前首相の対北朝鮮外交は犬の遠吠え」


 言うまでもないが、過去において素行の面で重大な問題があったとされる山崎拓という政治家を、私は応援しているわけでは少しもない。ただ、こと朝日新聞のこの記事が書いている話に関しては、山崎の言っていることは全く正しい。

自民・山崎氏「安倍前首相の対北朝鮮外交は犬の遠吠え」
2008年6月28日20時52分


 自民党山崎拓元幹事長は28日、福岡市でテレビ西日本の報道番組に出演し、対北朝鮮外交をめぐる安倍前首相の強硬路線を「結果が出ていないのは事実だ。犬の遠ぼえ的なところがあった。向こう岸に乗り込んで、小泉元首相のように(金正日キム・ジョンイル)総書記と)交渉しないとだめだ」と強く批判した。


 安倍氏が対話重視派の山崎氏を「百害あって利権あり」と批判するなど、両氏は今月中旬から舌戦を繰り広げている。山崎氏は拉致問題についても「米国の圧力だけに頼ってはいけない。日朝交渉をもっと積極的にやらないといけない」と指摘した。

 安倍晋三のこの「犬の遠吠え」は、拉致被害者家族会などには受けが良かったが、実際問題として、事態の進展・解決には全く寄与していなかった。むしろこの強硬姿勢は膠着状態を生み出していたと言ってよい。だいたい、安倍晋三は首相職を放棄した大悪人・ダメダメ男であるのに、なぜ今なお議員の禄を食んでいるのか? 安倍よ、とっとと政治の舞台から引っ込めと言っておきたい。


 ならばお前は「外交は外務省などプロに任せるべき」と言っているのかって? 外務省になど任せるべきではない。そのことは、外務省が対米追従という考えしか出せずにいることが日本の外交のあらゆる失敗の根本原因であることを思えば、明々白々である。むしろ政治家こそが、日本の外交の方針を打ち出せるのでなければならない――そういう政治家が現在いようといまいと、である。