村瀬社会保険庁長官は直ちに解任されるべき――社会保険庁の呆れ果てた怠慢さ

 今しがた保坂展人議員のブログを見て驚いた。何だこれは、である。以下同議員のブログから引用すると、

社保庁長官、野党視察団を倉庫前で門前払い


党・年金プロジェクトで一貫して追及してきた「旧台帳」問題は、つまるところこの記録がマイクロフィルムと紙台帳で保存されている倉庫(ワンビシ・アーカイブ)に出向く以外にないと考えてきた。10日前から福島みずほ党首が厚生労働省社会保険庁に要求したが、「いくつかの政党で組んでくれると見せやすい」(社会保険庁幹部)ということなので、25日(月曜日)出発で、民主・共産・社民の視察団を編成した。ご丁寧にも日曜日には、社会保険庁の担当者の携帯電話番号まで書いたペーパーが送られてきて受け入れ体制が整っていることを先方が知らせてくれている。しかし、朝になってから社会保険庁幹部からドタキャンされたのだ。私は、抗議のために霞が関社会保険庁に出向いて、早期に視察をやり直すことを申し入れた。


昨日午前、第2次の野党視察団が編成され国会を出発した。民主党津田弥太郎氏(参議院厚生労働委員会野党筆頭理事)、共産党小池晃氏(同厚生労働委員会)、社民党福島みずほ党首(同厚生労働委員会)に私という構成だった。ところが、考えられないほど異常なことが起きた。東京から1時間半、埼玉県の奥にある倉庫前に国会調査団が到着すると、ワンビシ側の責任者が現れ「社会保険庁から連絡があって、今日の視察は中止になりました」とのたまったのだ。おいおい、視察は議員団が実行しているのであって、社会保険庁が中止を指令することは出来ないのだ。とりあえず、応接室へと案内を受けたのでしばらく社会保険庁からの連絡を待った。


待てど暮らせど連絡がない。津田弥太郎議員がワンビシの応接室から社会保険庁に電話を入れて、青柳親房社会保険運営部長を呼び出して大声で怒った。津田氏は青柳部長と電話で何回か話していて、出発する直前もまた「これからワンビシに向うから社保庁の人間を差し向けろ」と要求していた。ところが、青柳部長は「与党も入っていないと超党派とは言えないのではないでしょうか」とのらりくらり。津田氏は「自民党理事にも話したが、これは委員会マターではない。野党さんで行きたいならどうぞ行って下さいと話はついている」と一喝。「社会保険庁長官に電話をいれるように」と通告した。


5分後、「村瀬です」と社会保険庁長官から津田氏あてに電話。「超党派ではない。(自民・公明がいない)」「社会保険庁職員のやりくりがつかない」と視察中止を求めてきた。ところが、現場の倉庫責任者は「社会保険庁がOKしてくれれば案内します」と明言していた。そこで、津田氏は村瀬長官の電話をワンビシ責任者に渡して「長官として指示するように」と求めた。村瀬長官はワンビシ責任者に「社会保険庁職員が立ち会えないので見せるな」と指示をした。


前代未聞の出来事だ。年金記録の調査にやってきた野党視察団を村瀬長官が拒否をしたのだ。


 あまりにも不誠実であり、年金問題を本気で解決しようという意図を全く欠いていることが明らかである。村瀬長官は直ちに解任されなければならない。解任されなければ、任命権者(=安倍晋三だろう)自身が解任されなければならない。


 それにつけても、議員の世襲は政治から駆逐されなければならない。