自民党と公明党は、いかに議会制民主主義を侮辱する政党であることか

 自民党公明党と謀って、明日(4月12日)にも国民投票法案の与党案の強行採決を行なうことを画策しているらしい。あまりの怒りに言葉もないが、しかしそれでも、怒りを言葉で表現する他ない。


 たぶん与党の連中は、民主主義の根本原理は多数決だなどという心得違いをしているのだろう。もし本当に民主主義の根本原理が多数決なら、議会制度などというものは全く要らないことになる。与党が法案を提出した途端に、それは多数派の提案であるがゆえに承認・成立となってしまうのだから。多数を頼んだ強行採決とは、他でもなく、議会制民主主義の自殺行為なのである。話し合いを尽くし、なるべく大勢の賛成を得るよう努力すること、これこそが議会制民主主義の意義であり役目であるはずだ。


 もう既に何時間も審議をやったって?
 では、例えばなぜ、最低投票率或いは最低得票率に関する規定を設けないのか?
 なぜ、single subject方式をとらないのか?
 そして何よりも、国民投票法案とは、主権者たる国民一人一人の主権の行使にかかわってくる法案であり、他の法案とはわけが違う。法案を成立させる前に、どういう法律が成立しようとしているか、当事者たる国民に説明するべきではないか? また、可能なら国会の責任で、法案成立前に、法案に関する世論調査を行なうべきではないか?


 国民に対する説明があまりにも不足している。そしてもちろん、いかなる法案もそうだが、国民投票法案は特に、強行採決がなじまない法案である。


 与党は強行採決などという暴挙をしてはならない。