徹頭徹尾ろくでもない小泉純一郎という政治家

 「「鈍感力が大事」 小泉前首相、塩崎氏らに」という記事が目にとまったが、これを読んで、小泉前首相が政治家としていかに最悪の輩かということを改めて思わざるをえない。記事から一部引用すると

 「支持率は気にすることはない。目先のことには鈍感になれ。鈍感力が大事だ」――。小泉純一郎前首相は20日、国会内の自民党控室で中川秀直幹事長らと会い、安倍内閣の支持率低下に悩む政府・与党幹部に対し、「何をやっても批判される。いちいち気にするな」とげきを飛ばした。


 小泉氏は、今国会で焦点になっている格差問題について、「『格差はどんな時代にもある』と、なぜはっきりと言わないんだ。自分は予算委員会で言い続けてきた。君たちは日本が近隣諸国より格差があると思うか」と持論を展開。「現実を直視できない小沢民主はだめだ。小沢(代表)の言っていることは社会主義そのもの、世迷言(よまいごと)だ」と切って捨てた。


 今政治において「格差社会」という言葉によって問われているのは、今の日本では格差が拡大しつつあるのではないか、そしてそれは今の政治のあり方の結果なのではないか、という点である。「どんな時代にもある格差」が問題なのでは全くない。こんなことすらわからないで小泉は首相をやっていたのかと、呆れて言葉もない。


 「鈍感力」という言葉について言えば、小泉政権下では2001−2005年に至る5年間、自殺者の数はついに3万人を上回ったままだった。小泉の鈍感力の結果がこれである。小泉の鈍感力は、人命に対してまでも発揮されていたと言わざるをえない。


 少なくとも、小泉には今すぐにも政治家をやめてもらわなければならない。日本の政治にとって極めて有害な存在である。