安倍のどうしようもない愚かさ 

 政治の荒波に翻弄されている一つ覚えの安倍にとって、必死にしがみつくべきいかだの名前が「美しい国」であるということは、少しでも政治について理解のある人間には周知と言ってよいだろう。


 その一つ覚えの安倍が施政方針演説の中で次のように言っている。

 今こそ、これらの戦後レジームを、原点にさかのぼって大胆に見直し、新たな船出をすべきときが来ています。

 いったい安倍は、「レジーム」という語の意味をわかっているのだろうか。歴史上「アンシャン・レジーム」と言えば、それはフランス革命以前の政治体制を指し、つまりその「レジーム」とは革命によって打倒されるべき対象だった。近いところでも、アメリカが対イラク軍事攻撃によって行なったのが「レジーム・チェンジ」だと言われているが、これもまた、その意味するところは「フセイン体制の転覆」である。レジームを変えるとは、体制を転覆するより以上でもそれ以下でもないのである。こんなことも知らないで「戦後レジームの転換」などとぬかす人間を、我々は首相に戴いていてよいのだろうか。


 どうしようもない愚か者が今日本の首相であることを、我々国民はもっともっと知らなければならない。


 それにつけても、議員の世襲は政治から駆逐されなければならない。