果たして石原都知事を再選させて良いのか

 昨日書いたことと内容は重なるが、論点整理の意味も込めて以下にまとめておきたい。

  • 君が代・日の丸の尊重を教師に対して命令し、その命令に逆らう教師を処分するというやり方の問題

 この問題は直接には、東京都教育委員会による処分があまりにも強硬だという話だが、(私の誤解でなければ)その東京都教育委員会の教育長は都知事によって任命されており、かつ教育委員自身も都知事によって任命されている。都知事の関与はきわめて重大だと言える。また、処分撤回等を求める訴訟では、(正確にはどういう立場でかは、私には不明だが)都は被告の一つとされている。
 なお、この問題については東京新聞の「都知事選で浮上?『日の丸・君が代』強制」という記事も参照。

  • 経済音痴、相変わらず開発型の都政を行なっている石原都知事

 この点は先に書いたとおりである。加えて、「菅直人の今日の一言」の3月20日づけ記事も参照されたい。

 これについても、東京新聞タイムリーな記事を出している。確かに記事のとおりであり、「ババア」発言や「三国人」発言だけではなかったのだ。フランス語を馬鹿にしたこの発言などは特に恥ずかしいものであり、石原自身の無教養をさらけ出している発言だと言ってよい。なお、これに類する石原の妄言の数々はこのページで見ることができる。一瞥して石原の「品格」(もちろん皮肉で言っているのである)を鑑賞されることをお勧めしたい。



 誰を新都知事に選ぶにせよ、石原現知事の再選だけは、全く悪しき選択であることはもはや明らかだろう。彼が都知事に再び選ばれることは東京の恥であり、日本の恥である。この点を改めてここで確認しておきたい。